ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『感情8号線』

『感情8号線』 畑野智美 畑野智美さんの作品ということで文庫化を機に。 環状8号線沿いに住む、恋愛ごとに心悩ます女性たちを描いた物語。 今まで畑野さんの作品をいくつか読んできたのですが、その中でも群を抜いてぐさぐさと刺さる作品でした。 あまりに…

『最良の嘘の最後のひと言』

『最良の嘘の最後のひと言』 河野裕 よもや河野裕さんの作品が創元社推理文庫から刊行されるなんて夢にも思っていなくて、第一報を目にした時にはとてもわくわくしました。 物語の内容はコンゲーム――登場人物たちが騙し合うミステリ。 私の中で河野さんの文…

『幽霊なんて怖くない』

『幽霊なんて怖くない』 山本弘 BISビブリオバトル部シリーズ2作目。 本を他人に紹介するビブリオバトルを扱った物語ということで、読んでるとどんどん他の色んな本も読みたくなります。 はー、今回もめちゃくちゃ堪能しました。 気になる本が出てくるたび…

『日曜は憧れの国』

『日曜は憧れの国』 円居挽 カルチャーセンターの講座で出会った4人の中学生の成長を描いた5編の短編。 それぞれ生きづらさや悩みを抱えている少女たちは、講座やお互いのやり取りを通して少しだけ前を向ける力を得てゆく。 日常の謎、という形でミステリ…

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』 古野まほろ 初めて読む古野まほろさんの作品。 天帝シリーズや、メディアワークス文庫から出てる紅茶屋さんのお話も気になっている中、とりあえずは講談社タイガの作品を、と。 おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師の…

『盲目的な恋と友情』

『盲目的な恋と友情』 辻村深月 私の中で辻村深月さんの作品は、爽やかな青春物語と後ろ暗いどろどろとした人間関係を描いた物語、大きくふたつに分けられるのですが、今回は後者。 山本文緒さんの解説にも書かれている通り、盲目的な恋と、盲目的な友情の物…

『押絵と旅する美少年』

『押絵と旅する美少年』 西尾維新 講談社タイガより美少年シリーズ、4作目。 このシリーズ、謎が発生して解決、という流れが本当にシンプルで、登場人物も独特で、一冊当たりのページ数も多くないのでさくっと読めて、よい。 巻を追うごとに美少年探偵団と…

『月とライカと吸血姫』

『月とライカと吸血姫』 牧野圭祐 宇宙や吸血鬼を扱った物語ということ、著者の牧野圭祐さんが「ペルソナ5」のシナリオチームの1人ということで読んでみることに。 ガガガ文庫の吸血鬼(ノスフェラトゥ)というと『さびしがりやのロリフェラトゥ』を思い出し…

『路地裏のほたる食堂』

『路地裏のほたる食堂』 大沼紀子 『真夜中のパン屋さん』の大沼紀子さんの新作が講談社タイガから出るということで。 『真夜中のパン屋さん』シリーズに関しては、話題になって平積みされているのを見かけて手に取ったのですが、個人的にビブリア古書堂シリ…

『青空のむこう』

『青空のむこう』 アレックス・シアラー 訳:金原瑞人 年末年始に実家の本棚を整理していた時に、懐かしかったり興味深い本の写真を何気なくTwitterにアップロードしてつぶやいたのですが、その中にアレックス・シアラー作品がありまして。 好きでよく読んで…

『セルフ・クラフト・ワールド 1』

『セルフ・クラフト・ワールド 1』 芝村裕吏 toi8さんのイラストが好きすぎてというのと、オンラインRPG(MMORPG)を扱った作品ということでとっつきやすそうだという理由で。 オンラインゲーム世界では、人工生命が存在しており現実世界よりも時間の進みの…

『自由なサメと人間たちの夢』

『自由なサメと人間たちの夢』 渡辺優 作者由来でもイラストレーター由来でもなく、なぜだか上手く言えないけれど、書店で見かけたときにぎゅっと心を掴まれる作品が時々ある。 装丁の具合だったり、タイトルの響きだったり、あらすじだったり、そういうもの…

『少年Nの長い長い旅 02』

『少年Nの長い長い旅 02』 石川宏千花 講談社タイガより刊行されている『少年Nのいない世界』と連なる世界を描いた「少年N」シリーズ。 講談社の児童書レーベル、YA! ENTERTAINMENTより刊行されているこちらの「長い長い旅」は、「いない世界」に至るまでの…

『片手の楽園 サクラダリセット5』

『片手の楽園 サクラダリセット5』 河野裕 ようやく物語の終わりに向けて主要な人物が出揃ってきたような気がします。 これまでのお話や他の河野裕さんの作品についての感想はこちら↓ 河野裕 カテゴリーの記事一覧 - ゆうべによんだ。 つい先日、アニメ『サ…

『タイムカプセル浪漫紀行』

『タイムカプセル浪漫紀行』 松山剛 「メディアワークス文庫×肋兵器さんのイラスト」ということで、書店で見かけた際、即座に『魔法使いのハーブティー』が頭の中に浮かび、あれよあれよという間に。 shiyunn.hatenablog.com 肋兵器さんと言えば、『文句の付…

『また会う日まで』

『また会う日まで』 柴崎友香 「ナツヨム」にて手に取った作品。 今はもう冬だよ、とか野暮なことを言う人はきらいです。私の夏は終わらない。 shiyunn.hatenablog.com 高校時代に同級生、鳴海くんに抱いていたなんとも言い難い感情の正体は何だったのか。 …

『よるのばけもの』

『よるのばけもの』 住野よる ※感想を書く上で所々内容に触れています。未読の方はご注意ください。 主人公の少年は毎晩ばけものになる。 自由にどこへでも行けるばけものの身体で眠れぬままふらりふらりと時間を潰して夜を過ごしていた。 そんなある晩、忘…

『さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4』

『さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ4作目。 全7作品刊行予定のちょうど真ん中にあたる今作は短編集でした。 アニメ化、実写映画化の情報も次々と公開されてきて、ひときわ思い入れのある作品だ…

『ふたつの星とタイムマシン』

『ふたつの星とタイムマシン』 畑野智美 畑野智美さんによる、SF短編集。 ちょうど私が最近読んだSF短編集『美亜へ贈る真珠』と比べると、こちらの畑野智美さんの作品はすごくあり触れた日常の上に成り立っているような気がします。 舞台設定は未来であった…

『君に叶わぬ恋をしている』

『君に叶わぬ恋をしている』 道具小路 書店をふらふらーっと歩いてる時に、平積みされているこの作品の表紙を見かけて 「わ、なんだか『秒速5センチメートル』みたい!」 と思ったのがきっかけ。 どうしてそんな風に感じたのかよく分からないのですが、今こ…

『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。』

『浅草鬼嫁日記 あやかし夫婦は今世こそ幸せになりたい。』 友麻碧 ふらりと立ち寄ったいくつかのブログで紹介されているのを見かけ、物語の設定も私好みだと思ったので。 そういえば以前にコメントで同著の別シリーズもおすすめされてたんだった、と「かく…

『少年Nの長い長い旅 01』

『少年Nの長い長い旅 01』 石川宏千花 講談社タイガより刊行されている『少年Nのいない世界』に至るまでを描いた物語。 shiyunn.hatenablog.com こちらも「いない世界」同様、随分前に読み終えていたのですが、今月末にこちらの2巻が発売予定と聞いてブログ…

『少年Nのいない世界 01』

『少年Nのいない世界 01』 石川宏千花 講談社タイガより。 Twitterを見るに随分前に読み終えていたようですが、今後スケールの大きなシリーズになりそうで私なりにブログでまとめておきたいと思って。 『少年Nのいない世界 01』「飛ばされた」現代世界と違う…

『黒豚姫の神隠し』

『黒豚姫の神隠し』 カミツキレイニー ガガガ文庫の棚にて何度か名前をお見かけしたことのある、カミツキレイニーさんの小説がハヤカワより刊行されると聞いて。 著作が気になるリストには入っていたのですが、なかなか手が出ずにいたのでこれを機に、と。 …

『機械仕掛けの選択 サクラダリセット3』

『機械仕掛けの選択 サクラダリセット3』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ3作目。 これまでのお話や他の河野裕さんの作品についての感想はこちら↓ 河野裕 カテゴリーの記事一覧 - ゆうべによんだ。 3作目までのサクラダリセットシリーズのお話を踏…

『放課後のゲームフレンド、君のいた季節』

『放課後のゲームフレンド、君のいた季節』 むらさきゆきや Twitter上でよく「本の王国浜松西店」さんのライトノベルの愛ある棚づくりの画像を目にするのですが、その中のひとつ、一巻完結フェアなるものでこの作品を見かけて。 今やいちジャンルとして成立…

『この空のまもり』

『この空のまもり』 芝村裕吏 いつぞやの、読者がすすめる「夏に読め!」フェアにて手に取った作品。 www.hayakawa-online.co.jp 強化現実技術により、あらゆる場所に電子タグを貼り付けることのできる時代の物語。 もちろん物理的にはタグに書かれた内容は…

『インサート・コイン(ズ)』

『インサート・コイン(ズ)』 詠坂雄二 古くからある著名なゲームを題材にした短編集。 各短編のタイトルだけで、どのゲームを題材にしたのかきっと分かる人には分かるので、目次を眺めるだけでもちょっと楽しい。 私自身、筋金入りのゲーマーでも、往年の…

『虚構推理』

『虚構推理』 城平京 私にとって、『雨の日も神様と相撲を』に次いで2作品目の城平京作品。 shiyunn.hatenablog.com 『虚構推理』はコミカライズもされていて、新刊が出る度に書店に並ぶのを見かけていたので小説を読んでみようと思い立って。 怪異や妖怪が…

2016年下半期によんだ、あれやこれ。

2016年に読んだ本をまとめようまとめようと思っていたら、年が明けていました。 ご想像の通り、夏休み等の長期休暇の課題はぎりぎりまでため込むどころか新学期始まってから手を付けるタイプです。 上半期程、読んだ本についての記事を書けていないのですが…

『いつかの空、君との魔法Ⅱ』

『いつかの空、君との魔法Ⅱ』 藤宮カズキ 世界観がとてつもなく好みな作品のひとつ。 前作を何気なく手に取って読んでみたのが始まり。 想像以上に私のツボを押さえていて、人々の暮らしに必要な小道具だったり、箒で青空の見えない空を綺麗にするという設定…

『魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2』

『魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ、2作品目。 今さらなのですが、奇しくも表紙イラストを担当されている方が『青の数学』シリーズと同じとろっちさんだったのですね。 青の数学 (新潮文庫nex)…

『美亜へ贈る真珠』〔新版〕

『美亜へ贈る真珠』〔新版〕 梶尾真治 梶尾真治さんによる、表題作『美亜へ贈る真珠』を含む8篇からなる短編集。 『クロノス・ジョウンターの伝説』(積んでる)だったり、「エマノンシリーズ」(気になってる)だったり、梶尾真治さんの作品は前々から読もう読…

『青の数学2 ユークリッド・エクスプローラー』

『青の数学2 ユークリッド・エクスプローラー』 王城夕紀 数学を題材にした紛れもない青春小説『青の数学』シリーズの2巻目にあたります。 shiyunn.hatenablog.com 身の回りの数字を記憶することができる主人公の栢山と、数学の問題を用いた決闘に様々な思い…

『凶器は壊れた黒の叫び』

『凶器は壊れた黒の叫び』 河野裕 『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズ4作目。 刊行前に『凶器は壊れた黒の叫び』というタイトルや書影が発表された際に、「凶器」や「壊れた」という言葉や、想定イラストの堀さんの表情から、もしかしたら傷つく…

『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1』

『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1』 河野裕 大好きなシリーズ作品が角川文庫にて装いを新たに刊行されるということで。 既にスニーカー文庫から出ているサクラダリセットシリーズを読んでいるのですが、もう一度お話を通してお気に入りの言葉をひ…

『桜風堂ものがたり』

『桜風堂ものがたり』 村山早紀 村山早紀さんによる、ある一冊の文庫作品と書店をめぐるものがたり。 直近の作品ということもあってか、村山早紀さんの『ルリユール』の印象が強く残っていて、今回も本にまつわるものがたりということで、こうして手に取るの…

『恋する寄生虫』

『恋する寄生虫』 三秋縋 私の好きな作家のひとりである三秋縋さんの作品。 ある程度の時期を経て今まで好きな作品の雰囲気というのは変化してきたのですが、未だに、三秋縋さん、河野裕さん、白川三兎さんの作品の作り出す雰囲気に心がとらわれたままです。…

『校閲ガール』

『校閲ガール』 宮木あや子 ドラマ放送の少し前に文庫化した『校閲ガール』。 もちろんドラマ化で話題になる前から知っていたのですが、文庫待ちしていた作品のひとつです。 『書店ガール』に始まり、この出版業界ガールズのお話、とても気になっているので…

『R.O.D』

『R.O.D』 倉田英之 つい先日、10年振りの新刊が刊行された今シリーズ。 以前に気になって調べたことがあったのですが、その時は既に手近な書店には並んでおらず泣く泣く断念。 今回、合わせて既刊も新たに増刷されたという事で読んでみました。 READ OR DIE…

『マツリカ・マハリタ』

『マツリカ・マハリタ』 相沢沙呼 相沢沙呼さんの「マツリカ」シリーズ2作目。 こちらから読んでも話の大筋の内容は理解できると思いますが、前作のことを踏まえた描写がいくつか登場するので、1作目にあたる『マツリカ・マジョルカ』から読むことをお勧め…

『クリュセの魚』

『クリュセの魚』 東浩紀 文庫化を密かに待っていた作品のひとつ。 この世界では既に日本の地球は滅びてしまっており、火星にも多くの人が住んでいる。 日本人の末裔であり、火星に暮らす葦船彰人はある日、大島麻理沙と出会い恋に落ちる。 一方、人間の文明…

『いつかの空、君との魔法』

『いつかの空、君との魔法』 藤宮カズキ 書店でぴかぴか光る帯と素敵な表紙に夜光虫みたいに引き寄せられて手に取った作品。 そんな気軽に手に取った作品なのですが、世界観が私の好み過ぎてたまらない。 ……いつまで空とか魔法とか、そういうものに心ときめ…

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』 森川智喜 講談社タイガより名探偵三途川理シリーズ。 shiyunn.hatenablog.com ちょっとした設定を独特にひねってミステリーに仕立て上げる物語なのですが、私の中では、主人公のあくの強さがすご…

『向日葵ちゃん追跡する』

『向日葵ちゃん追跡する』 友井羊 新潮文庫nex作品から出ている友井羊さんの作品。 私にとっては、『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』シリーズ以来の作品になります。 まず、この表紙の遠田志帆さんのキュートなイラストと、『向日葵ちゃん追跡する』という…

今年もまたナツヨムの季節が来たね。【夏の文庫フェア ナツヨム2016】

出版社や取次、書店など本に関わる仕事を人たちが、毎年決められたテーマに沿って選書する夏の文庫フェア、ナツヨム。 北は北海道から、南は沖縄まで。全国の書店で開催されていて、手書きの帯についつい目を奪われてしまいます。 ――なんて記事を寝かせてい…

『七日目は夏への扉』

『七日目は夏への扉』 にかいどう青 翻訳家を生業としている主人公の朱音は、学生時代の恋人の死に目に会う夢を見る。 その後、彼女は友人から夢に出てきた元恋人が亡くなったこと、そして自殺の疑いがあることを電話で告げられる。 彼が亡くなった火曜日を…

『青の数学』

『青の数学』 王城夕紀 新潮文庫nexから刊行されているこちらの作品を読んだのですが、タイトルや表紙の雰囲気から静かな小説かと思いきや熱い夏が描かれていて、スポーツ小説を読んでいる時みたいに登場人物たちの息遣いが聞こえてきそうなくらい。 主人公…

『渦森今日子は宇宙に期待しない。』

『渦森今日子は宇宙に期待しない。』 最果タヒ 新潮文庫nexの、最果タヒさんの、小説。 主人公の女子高生、渦森今日子は宇宙人。 どちらかと言えば、表も裏も女子高生なのだけれどそういえば宇宙人でした、という感じの。 同級生の友達と会話するのはすごく…

『島はぼくらと』

『島はぼくらと』 辻村深月 久しぶりに読んだような気がします、辻村深月さんの作品。 私が読書が好きだ、と自覚し始めた頃にざくざくと読んでいたので、きっと「懐かしい」の意味合いを多分に含む「久しぶり」、です。 前回読んだ時からどれだけ実際に時間…

「ゆうべによんだ。」は、Amazon.co.jpを宣伝し、商品にリンクをすることによって、サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された、

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