ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『昨日星を探した言い訳』

『昨日星を探した言い訳』 河野裕 あらすじ 全寮制の中高一貫校・制道院学園に進学した坂口孝文は、中等部2年への進級の際、生まれつき緑色の目を持ち、映画監督の清寺時生を養父にもつ茅森良子と出会う。 「将来の目標は、総理大臣になることです」 中学生…

『わたしの美しい庭』

『わたしの美しい庭』 凪良ゆう ここ最近、私が一番新刊の発売を心待ちにしている作家さんの作品。 凪良ゆう作品、ありのままを否定しない優しさで溢れているので、本当に読んでほしい。 あらすじ 小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンショ…

『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』

『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』 大澤めぐみ タイトルに惹かれて。 読み始めて冒頭の描写に一気に引き込まれてしまった。 駅のホームで電車の到着を待つ男女ふたり。 そのうち少女だけが、春からの新生活のために東京へ向かう。 なかな…

『なめらかな世界と、その敵』

『なめらかな世界と、その敵』 伴名練 とても良質なSF短編集として話題になっていたので。 SF沼の淵をそわそわしながら歩く私には、この作品に含まれるオマージュのほとんどを理解することはできなかったけれど、それでもとても良い読書体験ができた。 現実…