ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『十五歳の課外授業』

『十五歳の課外授業』 白河三兎 「今いちばんすきな作家さんを教えて」 と訊かれたらとしたら、間違いなく候補に入る白河三兎さんの作品。 ブログで他の作品については何回か言及したことがあるみたいですが、こうしていつもみたいに感想を書くのは初めてみ…

『樫乃木美大の奇妙な住人』

『樫乃木美大の奇妙な住人 長原あざみ、最初の事件』 柳瀬みちる 書店で見かけてふと気になって手に取った作品。びっくりするくらい読みやすくて、あっという間にぺろりと平らげてしまいました。著者の方にとってこの作品がデビュー作とは思えない程、馴染み…

『愛の夢とか』

『愛の夢とか』 川上未映子 私にとって以前に『すべて真夜中の恋人たち』を読んで以来になる、川上未映子さんの短編集。 静かで孤独でどこか内向的な雰囲気が印象に残る7篇の小説。 何気ない日常の中の「冴えなさ」が織り込まれていて、ふとその文章を指で撫…

『大正箱娘』

『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』 紅玉いづき 講談社タイガから出ている紅玉いづきさんの作品。大きく息を吸って、深く深くのんびりとたゆたいながら読むような、そんな雰囲気の作品でした。主人公の目や手足を通して、ゆっくりと作中の時代、風景に溶け込…

『ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒』

『ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒』 森川智喜 講談社文庫から刊行されていた名探偵三途川理シリーズが講談社タイガにお引越し。 通算でシリーズ4作目になります。 世界観が同じ、というだけでお話の直接的な繋がりはないので、この作品を読んで…

『インスタント・マギ』

『インスタント・マギ』 青木潤太朗 少し気になっていた、KADOKAWAが立ち上げたレーベル、ノベルゼロの創刊ラインナップのひとつ。上記の画像では表紙にアニメキャラクターのようなイラストが付いているように見えますが、イラストは大きめの帯に描かれてい…

『神さまのいる書店 まほろばの夏』

『神さまのいる書店 まほろばの夏』 三萩せんや 本屋でふわっと目に入ったのがきっかけでした。 ぼんやりと著者の方の名前に見覚えがある……と思ったら、GA文庫から『一刀両断のアンバー・キス』という作品を出しているようで、ライトノベルの棚で見かけたの…

『シャーロック・ノートⅡ  試験と古典と探偵殺し』

『シャーロック・ノートⅡ 試験と古典と探偵殺し』 円居挽 新潮文庫nexから刊行されているシリーズ2作目。 相変わらず片山若子さんの装丁イラストが好みどんぴしゃでたまらない……。 shiyunn.hatenablog.com 前作に増して今回のお話、めちゃくちゃわくわくしま…

『昨日の君は、僕だけの君だった』

『昨日の君は、僕だけの君だった』 藤石波矢 講談社タイガの刊行予定の中に名前を見つけて、どんな作品を書くのか気になったので手に取ってみました。 今回の装丁イラストが『君の膵臓をたべたい』等のイラストも担当されているloundrawさんという点も手に取…