ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『島はぼくらと』

『島はぼくらと』 辻村深月 久しぶりに読んだような気がします、辻村深月さんの作品。 私が読書が好きだ、と自覚し始めた頃にざくざくと読んでいたので、きっと「懐かしい」の意味合いを多分に含む「久しぶり」、です。 前回読んだ時からどれだけ実際に時間…

『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』

『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』 久遠侑 ファミ通文庫より刊行されている作品。 こちらの2016年上半期ランキング含め、様々なところで評判になっているのを目にし、気になっていたので。 主人公の男子高校生、坂本健一は、母と2人で暮らす家にて、同…

『屋根裏の美少年』

『屋根裏の美少年』 西尾維新 美学、美声、美脚、美食、美術のずば抜けた個性を持ったあくの強い5人の美少年に、驚異的な視力を持った「美観のマユミ」こと瞳島眉美(どうじままゆみ)が振り回される、美少年探偵団シリーズ、3作目。 探偵団事務所として利…

『にじゅうよんのひとみ』

『にじゅうよんのひとみ』 吉田恵里香 loundrawさんのイラストだ、と思い店頭で手に取り、ぱらぱらと。 表紙の折り返しにある「私、去年の誕生日と、何が変わったのかな」という一節と、目次にある章タイトルの小気味良さに心撃ち抜かれて今に至る。 「捨て…

『初恋は坂道の先へ』

『初恋は坂道の先へ』 藤石波矢 藤石波矢さんのデビュー作品。 『昨日の君は、僕だけの君だった』で心打ちぬかれて以来、藤石波矢さんの作品行脚していたのですが、この作品を持ってひと区切り。 こちらは「本の物語」大賞受賞作なのですが、以前読んだ『神…

『文句の付けようがないラブコメ 2』

『文句の付けようがないラブコメ 2』 鈴木大輔 身を挺して世界の崩壊を食い止める神鳴沢セカイと、彼女を苦しみから救い出したい霧島優樹の物語。 前回の終わりから世界は新しく生まれ変わり、2人で交わした約束も優樹の救い出してやるという決意も何もか…

『ブックマートの金狼』

『ブックマートの金狼』 杉井光 ノベルゼロの刊行ラインナップの中で、私が手にした2冊、のうちのひとつがこちら。 もうひとつの『インスタント・マギ』は、魔法が存在するという設定に惹かれて買ったのですが、こちらも書店員が主人公の物語、ということで…

『15歳、終わらない3分間』

『15歳、終わらない3分間』 八谷紬 つい先日創刊されたと思えば、色々な書店にて展開されるのを見かけるようになって、今やレーベル名だけで私の財布を脅かす存在になりつつスターツ出版文庫。 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』や『君の膵臓をたべた…

『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』

『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』 鴨志田一 ※今までのお話含め内容に触れています。ネタバレを避けたい方はご注意ください。 シリーズ3作目。 表紙のイラストにもなっているロジカルウィッチこと、双葉理央をめぐる物語。 双葉が叶わない恋心…

『ボタニカル』

『ボタニカル』 有間カオル 以前にコメントでおすすめしていただいた『魔法使いのハーブティー』。 shiyunn.hatenablog.com その作品で登場した種々のハーブティーがもたらすあたたかい雰囲気にすっかり魅せられ、そのままの流れでこちらも読んでみることに…

『道然寺さんの双子探偵』

『道然寺さんの双子探偵』 岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズで有名な岡崎琢磨さんの作品。 記事に残してはいないのですが、タレーランシリーズはすべて読みました。 すぐに色々な物に感化されてしまう私の脳内の「死ぬまでにやりたい細やかな…

『星空ロック』

『星空ロック』 那須田淳 それこそ、今のように本が好きになる前に那須田淳さんの『一億百万光年先に住むウサギ』を読んだ記憶があり、細かい内容は覚えていないのですが、当時からずっとタイトルと著者名はずっと覚えていて、書店で那須田淳さんの名前を久…

『少女ABCDEFGHIJKLMN』

『少女ABCDEFGHIJKLMN』 最果タヒ 最果タヒさんの小説。よい。 何がとかどのようにとか、語るに適切な言葉を選べないのだけれど、よい。 私の中では、舞城王太郎さんの小説を読むときに使うスイッチと似たようなスイッチを使います。 最果タヒさんの詩に登場…

『白蝶記』

『白蝶記』 るーすぼーい 完全に作者買い。 経緯を話すと少し長くなるのですが、友人に勧められて観たアニメ『CLANNAD』にいたく感動して、いわゆるKey作品のことを色々と調べた時期がありまして。 その時に「泣ける ゲーム」のような検索をしたことがあるの…

『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』

『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』 鴨志田一 電撃文庫より刊行されている「青春ブタ野郎」? 「青ブタ」? シリーズ2作目。 前回の感想はこちら。 shiyunn.hatenablog.com ※以下、これまでの内容含め、物語について触れています。ネタバレを避…

『今からあなたを脅迫します』

『今からあなたを脅迫します』 藤石波矢 講談社タイガから刊行されている藤石波矢さんの作品。 どうやら以前読んだ、『昨日の君は、僕だけの君だった』が今夏に舞台化されるようで。めでたい。 『昨日の君は、僕だけの君だった』 - ゆうべによんだ。 昨日の…

『書店ガール』

『書店ガール』 碧野圭 ドラマ化したこともあり、その名前は知っている方もきっと多いであろう『書店ガール』シリーズ。 『バーナード嬢曰く。』に登場するド嬢ではないけれど、あまのじゃく発揮しがちな私は、「今はまだ読むべきではないのだ」と訳の分から…

『放課後スプリング・トレイン』

『放課後スプリング・トレイン』 吉野泉 福岡を舞台にした4編の連作短編ミステリ。 言葉遊びのような、ダジャレのような連想的に次々と紡がれる言葉の選び方がとても好みでした。 決してコミカルでおどけた雰囲気ではなく、登場人物たちが共通の理解を楽し…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 鴨志田一 『さくら荘のペットな彼女』シリーズの鴨志田一さんによる作品。 『さくら荘のペットな彼女』はアニメとして観たことがあり、クリエイターたちが一堂に暮らすという私好みの設定もあって、とても楽…

『ハルコナ』

『ハルコナ』 秋田禎信 『魔術師オーフェン』シリーズの秋田禎信さんの作品。 オーフェンも、名前は知っているのですが、今から読み始めるには私の覚悟とか度胸が足りない……。 ある特異的な体質をもった少女を巡る物語。 その少女、ハルコはある程度の範囲の…

『拝啓、十年後の君へ。』

『拝啓、十年後の君へ。』 天沢夏月 記事にはしていないのですが、以前に天沢夏月さんの作品で『思春期テレパス』を読んだことがあり、その時の印象が残っていて、今回店頭で見かけて気になったので手にとってみました。 loundrawさんの装丁イラストも理由の…

『宝石吐きのおんなのこ』

『宝石吐きのおんなのこ 〜ちいさな宝石店のすこし不思議な日常〜』 なみあと 2016年某日、書店にて棚をぼんやり眺めていた折、『宝石吐きのおんなのこ』というタイトルを目にする。 宝石を吐く少女の物語……? 青柳碧人さんの『希土類少女』に出てくる、レア…

『魔法使いのハーブティー』

『魔法使いのハーブティー』 有間カオル コメントでおすすめしていただいた作品を読むシリーズ。 今回は『魔法使いのハーブティー』。 こちらも発売当初に見かけて印象に残っていた作品。 その時は気が付かなかったのですが、イラスト、肋兵器さんなんですね…