ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

2015-01-01から1年間の記事一覧

『ドリームダスト・モンスターズ 眠り月は、ただ骨の冬』

『ドリームダスト・モンスターズ 眠り月は、ただ骨の冬』 櫛木理宇※具体的な結末に触れるのは避けていますが、一部内容に触れているので未読の方はご注意ください。「ドリームダスト・モンスターズ」シリーズ3作品目。 以前にも感想書いたことあるかと思うん…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 3』

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 3』 渡航 ※内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。シリーズ3作品目。本編+ドラマCDの脚本書き起こし。主に2巻での由比ヶ浜さんとのすれ違い解消が中心でした。雪ノ下さんと八幡…

『オーダーメイド殺人クラブ』

『オーダーメイド殺人クラブ』 辻村深月 ※内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。今回は先日文庫化したこちら。全部では無いですが、文庫化作品はそこそこ読んでいて、辻村深月さんの描く何処か斜に構えた学生がすごくすきで…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 2』

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 2』 渡航※内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。シリーズ2作目。今回は川崎沙希を巡るお話でした。不良化してしまった姉の心配をする弟からの相談でした。蓋を開けてみると、な…

『夏のバスプール』

『夏のバスプール』 畑野智美 今回は畑野智美さんの『夏のバスプール』。 畑野さんの作品を読むのは、『国道沿いのファミレス』、アンソロジー『あの街で二人は: ‐seven love stories‐ 』の短編に引き続き、3作品目になります。 最初に何気なく手にした『国…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 渡航ライトノベルも読むようになったよー、と知人に伝えたところ、この作品をとてつもない熱量をもっておすすめされたので。「このライトノベルがすごい!」や「SUGOI JAPAN ラノベ部門」での受賞等々で作品の…

『すべて真夜中の恋人たち』

『すべて真夜中の恋人たち』 川上未映子 川上未映子さんの作品を手に取るのは今回が初めてになります。書店にて平積みされているのを見かけて、気になったので。いきなり話は逸れますが、川上未映子さんのエッセイの『魔法飛行』(文庫版)の表紙、めちゃくち…

『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』

『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』 太田紫織書店で平積みされているのを見かけて、前々から気になっていました。頭の中のいつか読もうリストには入っていて、シリーズ既刊数増えて手を出し辛くなって、そのまま埃かぶってしまう前に……と思い、今回読…

『時の罠』

『時の罠』 辻村深月・万城目学・湊かなえ・米澤穂信 ※具体的なネタバレは避けていますが、話の内容には触れているので未読の方はご注意ください。4人の作家さんが時をテーマにお話を書いたアンソロジー。『時の罠』、というどこか不穏なタイトルですが、作…

『ブタカン! 〜池谷美咲の演劇部日誌〜』

『ブタカン! 〜池谷美咲の演劇部日誌〜』 青柳碧人 以前、同じ青柳碧人さんの作品である『希土類少女』についての記事のコメントにて、この作品をおすすめされたので、早速読んでみました。(『希土類少女』について。『希土類少女』 - ゆうべによんだ。)今…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7』 大森藤ノ ※既刊含め内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。 「ダンまち」シリーズ7作目。 予想通り、ベルくんLv.3になりましたね。 一ヶ月でこんなに成長するなん…

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。Ⅱ -Time to Playー〈下〉』

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。Ⅱ -Time to Playー〈下〉』 時雨沢恵一 ※極力ネタバレは避けていますが、新鮮な気分で読みたい方、未読の方はご注意ください。 前作に引…

『さとり世代探偵のゆるやかな日常』

『さとり世代探偵のゆるやかな日常』 九頭竜正志 ※ネタバレには気をつけていますが、登場人物等に触れているので未読の方はご注意ください。 個人的に新刊追いかけている新潮文庫nexの、今回はゆるやか日常ミステリー。 連作短編小説なんですが、全6話のうち…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6』 大森藤ノ 「ダンまち」シリーズ6巻目。 前回、5巻の展開がすごく熱いと書いたかもしれませんが、記録更新、今回の方がわくわくしました。 5巻の最後の不穏な台詞が示唆していた通り、今回アポロン…

『忘却のレーテ』

『忘却のレーテ』 法条遥『リライト』から始まるreシリーズと同じく、法条遥さんの作品です。(参考までに:『リライト』 未来へ跳んだ夏 - ゆうべによんだ。)『リライト』を読んだことがある方は分かると思うんですが、今回もそれと似たような難解なお話にな…

めちゃくちゃ好き。

2015年の大学読書人大賞、『いなくなれ、群青』に決まりましたね。 このブログでも著者である河野裕さんの作品についていくつか感想を書いていますが、本当に好きで、今回の受賞すごく嬉しいです。 『いなくなれ、群青』の感想↓ 『いなくなれ、群青』 河野裕…

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。 Ⅰ -Time to Playー〈上〉』

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。Ⅰ -Time to Playー〈上〉』 時雨沢恵一今回はこの長いタイトルの作品。時雨沢恵一さんの黒星紅白さんの組み合わせと言えばキノの旅シリー…

『初恋彗星』

『初恋彗星』 綾崎隼前々からワカマツカオリさんのイラストが特徴的なこともあって、書店で目に付く事が多く綾崎隼さんの名前は知っていたのですが、積読本の量と好奇心を天秤にかけ、余裕が出来てから、といつも買い渋っていました。今回、Twitterにて数人…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5』 大森藤ノ ※既刊含め簡単に内容に触れています。未読の方はご注意ください。 「ダンまち」シリーズの5巻。 今回のお話が今までの中でいちばん熱い、と感じました。かつて無いほどのピンチとか他の…

『美都で恋めぐり』

『美都で恋めぐり』 北夏輝今回は北夏輝さんのこちらの本。以前、『恋都の狐さん』が文庫化された時に読んだので、今作で2作品目になります。タイトルを見て分かる通り、どちらも恋愛小説なのですがべたべたな恋愛もの、というよりはお話のスパイスとして恋…

『希土類少女』

『希土類少女(レアアースガール)』 青柳碧人 ※結末について明記は避けているものの、普通に感想書き連ねているので未読の方はご注意ください。 『浜村渚の計算ノート』シリーズで有名な青柳碧人さんの作品。 (積んである「浜村渚」シリーズも読まなくちゃ………

『さびしがりやのロリフェラトゥ』

『さびしがりやのロリフェラトゥ』 さがら総 ※完全なネタバレには注意していますが、作品の内容には少し触れているので未読の方はご注意ください。 『変態王子と笑わない猫。』のさがら総さんと『キノの旅』シリーズ等のイラストを担当している黒星紅白さん…

『校庭にはだれもいない』

『校庭には誰もいない』 村崎友 ※完全なネタバレには気をつけてますが、作品の内容に一部触れているので、未読の方はご注意ください。 最初は角川文庫のTwitterアカウントのつぶやきでちらっと見かけたのがきっかけだったんですが、帯の“あだち充本格”の一節…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4』 大森藤ノ 「ダンまち」シリーズ4作目。 そういえばアニメ3話まで観ました! 内容的には3話までで1巻丸々と2巻への導入という感じですね。 ヘスティア様の「例の紐」ばかり持て囃されているけれど…

『My Humanity』

『My Humanity』 長谷敏司 『SFが読みたい! 2015年版』が選ぶベストSF2014 国内篇 第4位 ということで、今作がランキングの中で唯一文庫サイズだったので、書店で見かけた際に手に取りました。 「地には豊穣」「allo, toi, toi」「Hollow Vision」「父たち…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3』 大森藤ノ 「ダンまち」シリーズ3作目! 今回はベルくんの急成長回です。 プロローグから色ボケエンジン全開のフレイヤ様は、ベルくんの成長の妨げになっているミノタウロスへのトラウマに目をつ…

『つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業』

『つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業』 河野裕 ネタバレを含みます。 未読の方はご注意ください。 北野坂探偵舎シリーズ4作目。 雨坂さんの小説を書き始める前の話、佐々波さんがちゃんと編集者をしていた頃の話です。 シリーズ通しての流れから…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2』 大森藤ノ 前回に引き続き、「ダンまち」シリーズ2巻目になります。 以下、既刊含め内容に触れています。 未読の方はご注意ください。 エイナさんに連れられて一緒に防具を買いに出掛けたり、色ボ…

『リアクト』 時に挑んだ冬

『リアクト』 法条遥 『リライト』から始まる「re」シリーズ(勝手に命名)の3作目である『リアクト』。 前作の見え方が大きく変わる、という意味ではこの『リアクト』がいちばん面白いと思います。 「バッドエンド版時かけ」をバッドエンドにしないために、4…

『つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション』

『つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション』 河野裕 (以下、シリーズ読んでいないと分りづらい内容になっています。あしからず。) シリーズ三作目! もうひたすらに綺麗な言葉や結末を求めて読んでいるみたいなところがあるのですが、やっぱり雰囲気…