ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2』

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2』  大森藤ノ

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)

 

前回に引き続き、「ダンまち」シリーズ2巻目になります。

 

 

以下、既刊含め内容に触れています。

未読の方はご注意ください。

 

 

エイナさんに連れられて一緒に防具を買いに出掛けたり、色ボケ女神フレイヤの手回しで魔法を覚えたり、調子に乗ってMP切れを起こしたところをヘスティア様曰くヴァレン何某に膝枕されたりするベルくん。

 

 

相変わらずベルくんとヘスティア様の関係性というかやり取りというか、2人をユニットとして見た時、もう、すごくかわいらしくて。

なんていうか打算とかそういうものじゃなくて、お互いにとってお互いが掛け替えのない存在になっている感じ。

 

 

 

そして何より今回お話の中心となるのは、表紙イラストの左側に描かれている赤いフードを被った女の子。

ベルくんからはリリと呼ばれて、サポーターとして一緒にダンジョンに潜ることになるのですが。

この世界のサポーター、荷物持ちは冒険者に代わってダンジョン中のドロップアイテムやポーションなどを運ぶのですが、冒険者になることを諦めてサポーターになるものもいることから、社会的なヒエラルキーは低い様子。

 

 

確かにゲームによっては、どこに入ってるのかわからないくらいめちゃくちゃアイテム持てるし、現実的に考えたらサポーターがいるのといないのとでは効率が段違い、と考えると無くてはならない存在なのかな、とぼんやり考えながら読んでいました。

 

ポケットモンスターとか最初の方は、アイテム20種類しか持てなかったけれど、今はいくらでも持てるし……とか。

アイテムのやり繰りで言うと風来のシレンも取捨選択しなきゃいけない時あるけど、保存の壺あるし……とか。

でも、64の風来のシレン2に出てくる今回のサポーターと同じく荷物持ちのタンスのマーモのこと考えたら確かにお荷物かも……とか。

ふわふわと色んなゲームのアイテム事情のこと考えながら読んでいました。

 

 

 

傲慢な冒険者に虐げられてきた経験からリリは冒険者のことを目の敵にしていて、ベルくんのこともちょろい金づるとしか思っていなかったんですが、さすがはお人好しのベルくん。

 

少しは人を疑う事を覚えないと、自分の身はおろか大事な人も守れないことになってしまうよ、ベルくん……。

と、思いながらもやっぱりベルくんには真っ直ぐのままでいてほしいとも思う。

 

 

 リリの所属するソーマファミリアのずさんな管理ということもあって、リリの方にもお金を是が非でも集めなければならないという事情があったにせよ、罪悪感を感じているリリをけろっと許してしまうベルくん。

まあ、そうなった場合黙っちゃいないのがやきもち妬きのヘスティア様。

なんだかんだぶつぶつ言いながらも、純朴なベルくんのお目付け役、もといお守りとしてベルくんのサポーターとしてパーティーに加わることを許します。

現段階ではまだ他のファミリアだけれども後々、同じファミリアになったりするのかな……。

 

 

そして今回は、もっと強く輝くベルくんが見たいというHUNTER×HUNTERヒソカみたいな変態性を発揮し、陰ながら魔法を習得させたフレイヤが今後どんなふうにちょっかいを出していくのか非常に楽しみ……。

 

 

 

 

【「ダンまち」シリーズの感想はこちら。】