『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6』 大森藤ノ
「ダンまち」シリーズ6巻目。
前回、5巻の展開がすごく熱いと書いたかもしれませんが、記録更新、今回の方がわくわくしました。
5巻の最後の不穏な台詞が示唆していた通り、今回アポロンがベルくん獲得に動き出します。
というか、アポロン、とんだ変態でした。
ダンまち至上私的No.1の変態。
もちろん、神様から恩恵を受けている以上、他の神様のファミリアに入ることは出来ないのですが、アポロンは力押しでベルくんを我が物にしようとします。
アジトにしていた教会まで壊され、断ることができないよう追い詰められた上で、戦争遊戯、ウォーゲームと言う名のファミリア同士の総力戦を行う代理戦争を申し込まれてしまいます。
勝者は敗者に、ファミリアの財産の扱いや解散まで如何様にも命じることができるという。
どう考えても人数の少ないヘスティアファミリアは不利なんですが、ベルくんの人徳と言いますか、たくさんの人の協力を得ます。
……やっぱり、結構、ヘルメスのキャラクター好きかもです。
そのやり方はどうよ、って時はありますが、ベルくんのことを気にかけてくれる親戚のお兄さん、みたいな。
今のところ。
アポロンとの戦争遊戯に際して、仲間を募る過程がすごくわくわくしました。
こう、仲間のピンチにはなりふり構わず駆け付ける、みたいな。
リリとソーマファミリアとの確執も解消され、ソーマファミリアの管理も改善されていくのですが、ベルくんとの出会いによるリリの変化がよくわかる場面だと思います。
今までの登場人物の中で人生を変えた、という意味ではリリがいちばん救われたのかもしれないです。
それこそ冒険者に対する憎しみと意地だけで生きていたリリが、他人との関係性に生きる意味を見出していく感じ。
それから、戦争遊戯に備えて、ヴァレン何某達に訓練をつけてもらうのですが、ベルくんのステータスがまたとんでもないことに。
ほとんどSSランクになってしまうとか、1巻のミノタウロスに腰抜かしていたあの頃のへちょいベルくんはどこへ行ってしまったの……。
これはLv.3にランクアップする日も遠くなさそう。
それから、アニメもゆっくり観てます!
6話まででちょうど2巻の内容のあたりまでですかね。
ちょうどリリとベルくんのお話が終わったあたり。
この先どこまでやってくれるのかな。
オープニングとかにヘルメスっぽいキャラクターが登場してるから、5巻までやってくれると嬉しいです、前回も書いたように5巻の一喝するヘスティア様や総力戦をアニメで観てみたいのです。
それから、戦争遊戯、ウォーゲームという響きにピンとくる方も何人かいるかもしれないですが、6巻の5章のタイトルが「僕等のウォーゲーム」なので多分著者さんも意識してこのタイトルにしていそう。
オメガモンが出てきたりミサイル打ち込まれたりはしないですが。
新作は映画と最近発表されましたね、全6編。すごく楽しみ。
【「ダンまち」シリーズの感想はこちら。】
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 6』- 今よんでいる記事