ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4』

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4』 大森藤ノ

 

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (4) (GA文庫)

 

ダンまち」シリーズ4作目。

 

そういえばアニメ3話まで観ました!

内容的には3話までで1巻丸々と2巻への導入という感じですね。

ヘスティア様の「例の紐」ばかり持て囃されているけれど、私的にはやっぱりベルくんとのやり取りがいちばん……。

ああ、なんて無邪気なの……。

 

 

 

以下、既刊含め内容に触れています。

未読の方はご注意ください。

 

 

 

今回の内容は、本編と短編2本。

本編では、2巻の冒頭でエイナさんとベルくんが防具を買いに行った時に、ちらっと名前が出た鍛治師のヴェルフさんを中心に話が進んでいきます。

 

なんていうか、自分だけのオリジナルの武器防具ってなんかいいですよね。

 

 

 

 

それから冒頭では、前回のミノタウロス討伐によってLv.2になったベルくんの二つ名が神様たちによって決められます。

 

前回でステータスがSを超えてしまい、この先どうなるの、と思ったら転生システムみたいな感じでレベルが上がったら、基礎値は高いままでステータスはリセットされるみたいですね。

 

……と考えると、ヴァレン何某のLv.6ってどれだけ化け物なの。

 

神様たちの会議によって、レベルアップした冒険者たちの二つ名が決められるみたいなのですが、神様たちは滑稽で“痛い”、中二病全開の名前を付けるものの、下界の人たちはそれを有り難がるという、すごい世界。

 

ふざけてつけた二つ名のセンスを本気で崇める下界の人たちを見て、ゲラゲラと笑い転げる神様たち。

 

自分のファミリアの冒険者にはそんな痛々しい名前はつけられない、と神様たちは意気込むのですが、弱小ファミリアの意見は当然通るわけもなく……。

 

ベルくんの二つ名は、フレイヤの鶴の一声によって無難なものに落ち着くのですが、当然下界の住人であるベルくんは、もっとかっこいいものが良かった様子。

 

また会議でもタケミカヅチ冒険者の二つ名を決める際に、不憫なくらい弄られていて、ちょっとくすり。

1巻のガネーシャファミリア主催の集まりでも、不憫な扱いだったと思うんですが、日本神話とか詳しく無いんですけど、タケミカヅチってそんな感じの神様なんですか……?

 

 

 

 

今回ヴェルフさんが鍛冶師としてパーティーに加入することになるのですが、魔剣を打つことのできる特殊な能力を持ちながらも、頑なに魔剣を打とうとはしないという、少しワケあり。

 

ヴェルフさんのお家柄にも触れることになるのですが、魔剣のネームに惹かれるのではなく、鍛冶師としての腕を見てほしいという職人気質。

 

ベルくんは早速、前回ミノタウロスを倒した際にドロップした特殊な角を用いて武器を作ってもらうのですが、相変わらずのネーミングセンス。

個人的にはそのセンス、嫌いじゃないです。

 

 

 

そしてふたつの短編のうち、ひとつはミアハさんのところのファミリアの薬売りのナァーザさんからの依頼を中心に話が進んでいきます。

時系列的には、3巻でベルくんがヴァレン何某の特訓を受けている時期にあたると思います。

お目付け役のリリの活躍によって、ベルくんに対するぼったくりがすべて露呈してしまうのですが、それでも許してしまうのがベルくん。

ミアハファミリアがどうして貧乏な生活を続けているのかについても触れられますが、この短編を読む限り薬を調合する能力は、他のファミリアと比べて桁違いに過ごそう。

 

 

そしてもうひとつは、ベルくんとヘスティア様が出会った頃のお話。

初めてゴブリン一体を討伐できたことを嬉しそうに報告するベルくん……なんて健気なの……。

ヘスティア様の髪留めにまつわる話になるのですが、ちょうどアニメで過去の回想をするシーンがあって、事前にこの話を読んでいたので、過去と現在で髪留めの描写が違うことに気が付くことができて、ちょっぴり嬉しい発見。

 

 

 

 

 

 

それから今回、表紙をめくった後にある、髪を下したヘスティア様のカラーイラスト、個人的にすごくお気に入りです。

購入する気がなくても店頭で4巻見かけたら、とりあえず表紙を開いて見てみてほしいくらい。

 

いつものイメージと違っていて、とてもよい。

まるで女神様みたい。

 

 

 

 

 

 

【「ダンまち」シリーズの感想はこちら。】