ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

2015-01-01から1年間の記事一覧

『水族館ガール』

『水族館ガール』 木宮条太郎 ※内容に触れています。ネタバレを避けたい方はご注意ください。 水族館好きな私にはたまらない、水族館もの、すいぞっかんがーる。 現在、クラゲで有名な山形県の鶴岡市にある加茂水族館が気になる私……。 ブログのユーザーアカ…

『ゲーマーズ!』

『ゲーマーズ! 雨野景太と青春コンティニュー』 葵せきな 『生徒会の一存』シリーズと同じ方の作品だとは知らずに、表紙と作品名が気になっていた今作品。よく行く書店では、平積み展開されている作品がシリーズ発売日に合わせてくるくると変わるのですが、…

『君にさよならを言わない』

『君にさよならを言わない』 七月隆文 七月隆文さんの作品を読むのは、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』に次いで2作品目になります。今作は電撃文庫から刊行されたデビュー作の『Astral』を加筆改稿したものだそうです。……ついさっき知ったのですが、…

『たとえばラブとカミサマーデイズ。』

『たとえばラブとカミサマーデイズ。』 ハセガワケイスケ ころころと転がしたくなるタイトル。 流れ星の夜に消えていなくなってしまった少女が、10年後の夏に神さまになって帰ってくるお話、カミサマーデイズ。 おはなしも、表紙の女の子を中心にポップでど…

『王とサーカス』

『王とサーカス』 米澤穂信 『さよなら妖精』に登場した太刀洗万智の10年後の物語。 PVはどこかおどろおどろしい雰囲気です。 米澤穂信 最新刊『王とサーカス』(東京創元社) - YouTube ライターとなった太刀洗万智が雑誌の旅行記事向けにとネパールに滞在…

『二度めの夏、二度と会えない君』

『二度めの夏、二度と会えない君』 赤城大空アニメ化した『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』と同じ著者さんの作品。タイトルとか表紙とか帯とか、雰囲気に惹かれて。特に帯。——好きだなんて、言わなければよかった。せつない小説好きの私、キャッチ…

『しろいろの街の、その骨の体温の』

『しろいろの街の、その骨の体温の』 村田沙耶香 タイトルに惹かれて。単行本で発売された時から気になっていたのですが、文庫化されて書店で平積みされていたのを見かけたので。さらりとしたタイトルだけれど、この作品の雰囲気はとても爽やかなものとはか…

『文句の付けようがないラブコメ』

『文句の付けようがないラブコメ』 鈴木大輔 すっかりライトノベルの棚もじっくりと目を光らせて回るようになった私。そんな中、帯の「セカイでいちばん泣けるラノベ、開幕」というあおりを受けて、手にしてみることにしました。実際に泣けるお話かどうかと…

『この闇と光』

『この闇と光』 服部まゆみ 手書きの帯がずるいナツヨムフェア2015にて、手にしたこの作品。 盲目の姫が信じる『音』の世界が綿密な叙述トリックで崩れ去るその瞬間をお楽しみ下さい。 今までも叙述トリックの作品はいくつか読んできたのですが、『音』を扱…

手書きの帯がずるい「ナツヨム2015」と、もしも私が選ぶなら。

ラッコのキャラクターが印象的な、出版関係者が共通のテーマをもとに作品を選ぶナツヨム。 今年のテーマは「音」 。 各出版社が行っている夏の文庫フェアとはひと味違う観点で文庫本が集められていて、とにかくフェアの棚の前に立ってどんな作品が選ばれてい…

『フライ・バイ・ワイヤ』

『フライ・バイ・ワイヤ』 石持浅海 石持浅海さんによる青春ミステリ。 『扉は閉ざされたまま』から始まる碓氷優佳シリーズが前々から気になっていて、石持浅海さんの名前は知っていたのですが、そのままずるずると読まず仕舞いで……。 Twitterや書店の店頭で…

『革命のリベリオン 第Ⅰ部 いつわりの世界』

『革命のリベリオン 第Ⅰ部 いつわりの世界』 神永学 ※ネタバレ気にせず感想を書いています。未読の方はご注意ください。 私としては「心霊探偵八雲」シリーズの印象が強い、神永学さん。 今まで神永学さんの作品を読んだことがなくて、この「革命のリベリオ…

『バケモノの子』

『バケモノの子』 細田守 『時をかける少女』や『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』などのアニメーション映画で有名な細田守監督による、書き下ろし原作小説。 映画公開よりもひと足先に読んでみました。 「バケモノの子」予告2 - YouTube 作品を…

『君の膵臓をたべたい』

『君の膵臓をたべたい』 住野よる タイトルに惹かれて。 時々、なんとなく素敵なタイトルだな、と思って衝動的に小説を手にすることがあるのですが、この本を手に取ることができて本当に良かったです。 グロテスクな意味合いではなくて、このタイトルを見た…

『グラスホッパー』

『グラスホッパー』 伊坂幸太郎 今年11月の映画公開の前にもう一回読んでおこう、と思いまして。 私がこの作品を初めて読んだのは伊坂幸太郎さんの名前を知り、作品を読み漁っていた頃で、ページの端とか挟んである紙のしおりとか随所に今よりも無邪気に本を…

『究極の純愛小説を、君に』

『究極の純愛小説を、君に』 浦賀和宏 今回は浦賀和宏さんのこちら。浦賀和宏さんは『彼女は存在しない』を以前読んだ時に衝撃を受けて以来、ぽつぽつと作品を読んでいます。究極の純愛小説を謳うタイトルなのですが、浦賀和宏さんの作品を読んだことがある…

『この恋と、その未来。 ー一年目 春ー』

『この恋と、その未来。 ー一年目 春ー』 森橋ビンゴ どこかのサイトでおすすめされていたというのが記憶の片隅にあって、書店で平積みされていたのを見かけた際に、そういえばと思い出したので、手に取ってみました。タイトルから恋愛小説ということが分か…

いろいろ本棚。

この前toi8さんの画集、『追憶都市』を購入した際に、toi8さんが表紙イラストを担当されている本、何持ってたかな、と思い本棚がちゃがちゃ探したんですが、無精な私の本棚は現在上記の画像のような状態でして。 ……いつか整理しなくてはね。 ベッド下の収納…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 8』 大森藤ノ ※既刊含め内容に触れている部分があります。ネタバレを避けたい方や未読の方はご注意ください。 「ダンまち」シリーズ8作目。 約500ページにも渡る分厚い巻となった8巻目ですが、めちゃ…

『冴えない彼女の育てかた 5』

『冴えない彼女の育てかた 5』 丸戸史明 ※以前までのお話含め、内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。シリーズ5作目。表紙のイラストからも分かるように、今回は詩羽先輩を中心としたお話になります。表紙イラストでも少し…

『冴えない彼女の育てかた 4』

『冴えない彼女の育てかた 4』 丸戸史明※以前までのお話含め、内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。シリーズ4作目。今回は安芸くんの従姉妹である美智留が登場するお話でした。 身内とは言え、何かと気にかけない美智留の…

『さよなら妖精』

『さよなら妖精』 米澤穂信 来月あたりに『さよなら妖精』に登場する太刀洗万智の物語、『王とサーカス』が刊行されると聞いて、久しぶりに読み返してみました。 米澤穂信さんの作品の中では、この『さよなら妖精』がいちばんすきだったりします。 この作品…

『冴えない彼女の育てかた 3』

『冴えない彼女の育てかた 3』 丸戸史明 ※既刊含め内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。 シリーズ3作目。 今回は安芸くんの後輩の出海ちゃん初登場。 安芸くんの布教によってめでたくオタクになった出海ちゃんの同人誌に惚…

『天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア』

『天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア』 知念実希人※ネタバレには気をつけていますが、登場人物名等、既刊の内容前提で感想を書いています。天久鷹央の推理カルテシリーズ3作目。私の中ではすっかりお馴染みのこのシリーズ。この医療ミステリって扱われ…

『花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理』

『花酔いロジック 坂月蝶子の謎と酔理』 森晶麿早川から出ている『黒猫の遊歩あるいは美学講義』から始まる、黒猫シリーズと同じ著者さんの作品。黒猫シリーズがすきなので(文庫最新刊読まなきゃ)、今回文庫化した花酔いロジックシリーズを手に取ってみまし…

『3652』

『3652』 伊坂幸太郎 今回は伊坂幸太郎さんの小説ではなくエッセイ集になります。以前デビュー10周年を機に単行本として発売されたものに、今回文庫化するまでのさらに5年分のエッセイを加えたものです。普段、エッセイを手にすることはほとんどないんですが…

『冴えない彼女の育てかた 2』

『冴えない彼女の育てかた 2』 丸戸史明 シリーズ2作目。安芸くんが熱出したり、加藤さんと六天場モールにデートしに行ったり、詩羽先輩探し回ったり。安芸くんと詩羽先輩の過去のしがらみの解消が主なお話でした。解消、というよりか、安芸くんが意図せずし…

『冴えない彼女の育てかた』

『冴えない彼女の育てかた』 丸戸史明 アニメ化したこともあって、この作品前々から気になっていました。行きつけの大型書店があるんですが、ここしばらく1巻が在庫切れ状態で、なんだか余計に読みたくなってしまって。1巻を見つけるまでに、そこから何軒か…

『ようするに、怪異ではない。』

『ようするに、怪異ではない。』 皆藤黒助 Twitterで、米澤穂信さんの氷菓シリーズや初野晴さんのハルチカシリーズ好きの人は是非! という惹句を見かけたので、つい。高校入学を機に単身で東京から鳥取へ引っ越してきた冬目皆人は、入学早々落とし穴に落と…

『その白さえ嘘だとしても』

『その白さえ嘘だとしても』 河野裕 階段島シリーズ2作目。 『いなくなれ、群青』の続編。 河野裕『いなくなれ、群青』『その白さえ嘘だとして も』PV|新潮文庫nex - YouTube 続編が発売されるのをとても心待ちにしていました。 今回の階段島はクリスマス。…