ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 2』

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 2』  渡航

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。2 (ガガガ文庫)

※内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。



シリーズ2作目。

今回は川崎沙希を巡るお話でした。

不良化してしまった姉の心配をする弟からの相談でした。

蓋を開けてみると、なんとも川崎もかなり不器用な人ですよね。

この作品の登場人物、何もかもやり方が極端な人たちが多いイメージです。

それが楽しみなんですけどね(笑)



そして、
最後の最後で小さなボタンの掛け違い。

きっかけはどうであれ、ある程度の熱を持って接する由比ヶ浜結衣に対して、同情のような気遣いは無用だと言いのける比企谷八幡。
きっと由比ヶ浜結衣の行動も思いも、彼女自身が言うように、「そんなんじゃ、ない」。
無遠慮に向けられる無差別的な優しさは残酷だという八幡だけれど、同情と切って捨ててしまうのも、また残酷なような気もしました。


私はこういうのが読みたくて、待ってました、と言わんばかり(笑)
……性格が捻じ曲がっているのかな?


優しい、って言われてしまうの、なんかいやですよね。なんか、いや。
自分勝手ではあるけれど、突き放されたような放り出されたような気分になります。


それがどこからくる感情なのか私はうまく説明できないのだけれど。


恋愛感情に限らず、当たり前ですが相手の喜んだ顔が見たくて、相手のことを支えたくて、何かしら行動を起こした時、気遣いをした時。
そういう風に相手のことを思いやることを優しい、と呼ぶのかもしれませんが、その行為が「優しさ」による自然発生的なものだと思われてしまうのが、なんかいやで。



それに。
多分、私が他人に「優しく」するのは、「優しいから」だなんていう、綺麗な動機ではない。
自分から行動を起こすのが、波風を立てるのが面倒で、断りづらくて、相手の頼みを引き受けることもある。

極論になりますが、地球の裏側でどれだけの人が命を落とそうが、視界の端で迷子が泣いていようが、目の前のすきな人が悲しんでいることの方が私には重大で。そんな主観で歪んだ庇護欲だったり。


相手はきっとそこまで考えていないし、私の考えがちょっとひねているのかもしれないですね(笑)
きっと、「優しい」のひとことでまとめて欲しくないだけなのかもしれません。
それに、自分の中では綺麗ではないと思っていることを、相手に素直に綺麗だね、と言い切られてしまうことに居心地の悪さを感じてしまうのかも。






とりあえず、ざくざく読み進めていきたいと思います。
人間関係の動き、すごく楽しみ。