ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『朝比奈うさぎの謎解き錬愛術』

『朝比奈うさぎの謎解き錬愛術』 征木政宗 あらすじ 鳴かず飛ばずの探偵業を営む主人公の迅人。 自称の「もたれ体質」によって、何かと殺人現場に居合わせては疑いをもたれてしまう。 そんな迅人の窮地を救うのは、ストーカーとして彼を悩ます朝比奈うさぎ。…

『田嶋春にはなりたくない』

『田嶋春にはなりたくない』 白河三兎 今の私の愛して止まない作家のひとり、白河三兎。 今回の作品は奇抜なキャラクターを中心にめぐる日常の謎ミステリ。 決して自分を曲げない田嶋春に、いい意味で振り回されっぱなしだった一冊。 あらすじ どんな小さな…

ごはんにまつわる本の話がしたい。

今やひとつのジャンルとして書店で展開されることも珍しくない「ごはんもの」。 ここで私がひっそり素晴らしさを語るまでもなく、じゅうぶん人気と支持を得ているジャンルではあるけれど、私は私のすきなものについてただただ話がしたい。 ごはんにまつわる…

2018年によんだ、私の心に残る小説10選

いつかブログを更新しようと思い続けたままずるずると年末が来てしまった。 変わらず本は読み続ける一年だったので、いくつかブログで感想を書いたものもあればそうでないものもあるけれど今年の総括として今年のお気に入りの小説をまとめておきたい。 あま…

『あなたはここで、息ができるの?』

『あなたはここで、息ができるの?』 竹宮ゆゆこ あなたはここで、息ができるの? posted with ヨメレバ 竹宮 ゆゆこ 新潮社 2018-10-22 Amazon Kindle Twitterでこの作品のタイトルを見かけた時から気になっていた、竹宮ゆゆこさんの作品。 竹宮ゆゆこさんの…

『七月のテロメアが尽きるまで』

『七月のテロメアが尽きるまで』 天沢夏月 九月八月と続き、天沢夏月さんの「月」が入った一連の作品ということ、そしてタイトルの「テロメア」という単語に惹かれて。 まるで回数券のように細胞分裂を繰り返す度に短くなっていき、細胞の寿命を表すというテ…

『地下にうごめく星』

『地下にうごめく星』 渡辺優 shiyunn.hatenablog.com 以前、雰囲気に惹かれて手に取った『自由なサメと人間たちの夢』が私の中でスマッシュヒットで、今回の渡辺優さんの地下アイドルを題材にした作品もたまらず購入。 パワフルな『ラメルノエリキサ』や希…

『純真を歌え、トラヴィアータ』

『純真を歌え、トラヴィアータ』 古宮九時 オペラを題材にした小説。 主人公は、大きな失敗がもとでプロを志しながらも歌えなくなってしまった少女。 音大を辞め、普通大学へ入学し直した彼女はそこでオペラの自主公演を行うサークルと出会う。 純粋に楽しい…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』 暁佳奈 京都アニメーションによるアニメ化も評判だった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。 今回私が手に取ったのは、その原作小説の外伝にあたる作品。 一部、アニメ化されたお話と重なる部分もあるのですが…

『あの日から君と、クラゲの骨を探している。』

『あの日から君と、クラゲの骨を探している。』 古矢永塔子 クラゲ好きの私のセンサーに、今作品のタイトルが引っかかったので。 凄惨な過去のトラウマから、ありがちな「読後にタイトルに込められた願いに云々」というような惹句は信用しないことにしている…

『Hello,Hello and Hello』

『Hello,Hello and Hello』 葉月文 第24回電撃小説大賞、金賞受賞作品。 タイトルやイラスト含め、あらすじ等全体の雰囲気に惹かれたので。 ※以下、内容に触れています。未読の方、ネタバレを避けたい方はご注意ください。 あらすじ 「初めまして」の言葉…

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』 浅原ナオト Twitterで見かけて気になっていたLGBTを取り扱った作品。 主人公は将来は血の繋がった家族が欲しいと願いながらも、男性が恋愛対象であるというどうしようもない現実とのギャップに思い悩む男子生…