ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『毛布おばけと金曜日の階段』

『毛布おばけと金曜日の階段』 橋本紡 兼ねてから橋本紡さんの作品が大好きで。 この作品は2002年に刊行されたものなのですが、発売から10年以上経ってこうして運命的な出会いを果たす。 今回も繊細で絶妙な心の機微が描かれていたり、あたたかな「家族像」…

『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』

『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』 矢崎在美 悪夢を料理して食べていまうことにより、過去を消化するという設定に惹かれて。 今まで、もののたとえとして過去を「消化」するというような言葉を使ったことはあるけれど、文字通り食べてしまうなんて! あらす…

中澤系歌集「uta0001.txt」を読むべきだよ、現代人

中澤系の短歌との出会い きっかけはTwitterでのふとした私のつぶやき。 紀伊国屋にずらりと並んでいたイメージから、いつでも買えるのではと見送っていた中澤系歌集『uta0001.txt』。思い立って検索してみたら、軒並み新刊書店には在庫はないどころかAmazon…

『あやかし夫婦は、もう一度恋をする。』

『あやかし夫婦は、もう一度恋をする。』 友麻碧 かつて大江山周辺を牛耳っていた酒呑童子と茨木童子としての前世の記憶を持つ高校生の物語、浅草鬼嫁日記シリーズ3作目。 あらすじ 茨木童子を前世とする真紀と酒呑童子を前世とする馨の前に教師として現れ…

『少年Nのいない世界 03』

『少年Nのいない世界 03』 石川宏千花 小学生6年生の頃のある事件をきっかけに、地球とは全く別世界に飛ばされてしまった7人の少年少女たちの5年後を描いた物語。 各々がバラバラな場所に飛ばされたが故にこの5年間の暮らしぶりは人それぞれで、巻を追う…

『他に好きな人がいるから』

『他に好きな人がいるから』 白河三兎 兼ねてから白河三兎さんの作品の胸を締め付けるような切なさだいすきだったのですが、そんな折『他に好きな人がいるから』なんてタイトルの作品が刊行されたのを知ってしまったものだから自然と手が伸びてしまうよね。 …

『ウォーター&ビスケットのテーマ1』

『ウォーター&ビスケットのテーマ1』 河野裕 河端ジュン一 『サクラダリセット』シリーズと同じく、スニーカー文庫! イラストは椎名優さん! 能力もの! ということで、発売前から楽しみにしていた作品。 これまたシリーズ作品として、スケールの大きい物…

『校舎五階の天才たち』

『校舎五階の天才たち』 神宮司いずみ 表紙の雰囲気とあらすじが私好みで、「苦くて切ない青春ミステリ」の惹句だけで十分手に取る理由に足る。青春群像劇。 文章全体は水底みたいに静々としていて、主人公と一緒になって事の真相に思いを巡らせてゆく。 若…

『少年Nの長い長い旅 03』

『少年Nの長い長い旅 03』 石川宏千花 同級生とともに異世界へ飛ばされてしまった少年、野依が右も左も分からない世界で散り散りになったかつてのクラスメイトを探す冒険ファンタジー。 そして、『少年Nのいない世界』(講談社タイガ)に至るまでの物語。 以…

『魔法使いの願いごと』

『魔法使いの願いごと』 友井羊 とりあえず。 綺麗なものしか見えないキミが好きだ。 たとえ、その瞳に映らなくても――。 という優しさと切なさ香る帯の惹句、好みすぎる......。 友井羊さんの作品、魔法使いが出てくるお話、そしてこの帯と「読みたい」セン…

『デイ・トリッパー』

『デイ・トリッパー』 梶尾真治 デイ・トリッパー 作者: 梶尾真治 出版社/メーカー: キノブックス 発売日: 2017/06/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 梶尾真治さんが描く時間SFもの、ということとタイトルや表紙の雰囲気が好…

『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』

『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』 西尾維新 随分前にネット上のやり取りで「戯言シリーズ読んだことないなんて羨ましい!」と言われたこともあって、ずっとずっと気になっていた西尾維新さんの戯言シリーズ。 こう、目の前にどん、とシリーズ作…