ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『校閲ガール』

『校閲ガール』 宮木あや子 ドラマ放送の少し前に文庫化した『校閲ガール』。 もちろんドラマ化で話題になる前から知っていたのですが、文庫待ちしていた作品のひとつです。 『書店ガール』に始まり、この出版業界ガールズのお話、とても気になっているので…

『R.O.D』

『R.O.D』 倉田英之 つい先日、10年振りの新刊が刊行された今シリーズ。 以前に気になって調べたことがあったのですが、その時は既に手近な書店には並んでおらず泣く泣く断念。 今回、合わせて既刊も新たに増刷されたという事で読んでみました。 READ OR DIE…

『マツリカ・マハリタ』

『マツリカ・マハリタ』 相沢沙呼 相沢沙呼さんの「マツリカ」シリーズ2作目。 こちらから読んでも話の大筋の内容は理解できると思いますが、前作のことを踏まえた描写がいくつか登場するので、1作目にあたる『マツリカ・マジョルカ』から読むことをお勧め…

『クリュセの魚』

『クリュセの魚』 東浩紀 文庫化を密かに待っていた作品のひとつ。 この世界では既に日本の地球は滅びてしまっており、火星にも多くの人が住んでいる。 日本人の末裔であり、火星に暮らす葦船彰人はある日、大島麻理沙と出会い恋に落ちる。 一方、人間の文明…

『いつかの空、君との魔法』

『いつかの空、君との魔法』 藤宮カズキ 書店でぴかぴか光る帯と素敵な表紙に夜光虫みたいに引き寄せられて手に取った作品。 そんな気軽に手に取った作品なのですが、世界観が私の好み過ぎてたまらない。 ……いつまで空とか魔法とか、そういうものに心ときめ…

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』 森川智喜 講談社タイガより名探偵三途川理シリーズ。 shiyunn.hatenablog.com ちょっとした設定を独特にひねってミステリーに仕立て上げる物語なのですが、私の中では、主人公のあくの強さがすご…

『向日葵ちゃん追跡する』

『向日葵ちゃん追跡する』 友井羊 新潮文庫nex作品から出ている友井羊さんの作品。 私にとっては、『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』シリーズ以来の作品になります。 まず、この表紙の遠田志帆さんのキュートなイラストと、『向日葵ちゃん追跡する』という…

今年もまたナツヨムの季節が来たね。【夏の文庫フェア ナツヨム2016】

出版社や取次、書店など本に関わる仕事を人たちが、毎年決められたテーマに沿って選書する夏の文庫フェア、ナツヨム。 北は北海道から、南は沖縄まで。全国の書店で開催されていて、手書きの帯についつい目を奪われてしまいます。 ――なんて記事を寝かせてい…

『七日目は夏への扉』

『七日目は夏への扉』 にかいどう青 翻訳家を生業としている主人公の朱音は、学生時代の恋人の死に目に会う夢を見る。 その後、彼女は友人から夢に出てきた元恋人が亡くなったこと、そして自殺の疑いがあることを電話で告げられる。 彼が亡くなった火曜日を…

『青の数学』

『青の数学』 王城夕紀 新潮文庫nexから刊行されているこちらの作品を読んだのですが、タイトルや表紙の雰囲気から静かな小説かと思いきや熱い夏が描かれていて、スポーツ小説を読んでいる時みたいに登場人物たちの息遣いが聞こえてきそうなくらい。 主人公…

『渦森今日子は宇宙に期待しない。』

『渦森今日子は宇宙に期待しない。』 最果タヒ 新潮文庫nexの、最果タヒさんの、小説。 主人公の女子高生、渦森今日子は宇宙人。 どちらかと言えば、表も裏も女子高生なのだけれどそういえば宇宙人でした、という感じの。 同級生の友達と会話するのはすごく…

『島はぼくらと』

『島はぼくらと』 辻村深月 久しぶりに読んだような気がします、辻村深月さんの作品。 私が読書が好きだ、と自覚し始めた頃にざくざくと読んでいたので、きっと「懐かしい」の意味合いを多分に含む「久しぶり」、です。 前回読んだ時からどれだけ実際に時間…