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ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

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『僕と死神の黒い糸』

感想 講談社タイガ 天野頌子
『僕と死神の黒い糸』  天野頌子

僕と死神の黒い糸 (講談社タイガ)


『よろず占い処  陰陽屋へようこそ』シリーズで兼ねてから名前は知っていた天野頌子さん。

例の如く、陰陽屋シリーズも読みたいとは思っていたのです……もしかしたら既に1冊買ってある、まである。
夢は大きく目標は高くってオトナが言うので……非現実的な目標は妄言だなんて言わないで。




それはさておき。

講談社タイガ作品、現段階でまだ8作品しか刊行されていませんが、全体的にボリュームは少なめな印象です。
ボリューム少なめって、あれです、1冊1冊ページ数少なめってことです。

どんな人も手軽に手にして読み切ることができるように、そうしてあるのかな?
それとも一定の価格帯をキープしたまま読者に提供できるように?

理由はどうあれ手にした時に、む、薄い、ってなるくらい薄い。
そこそこ読んでる私が思うのだから、まちがいない。そこそこに、まちがいない。
薄い、と感じたからどうというわけでもないのですが(笑)
それでもそうそうたる執筆陣なので、内容は濃ゆい。

今回のお話もページ数は200と少しながらもちゃんと起伏があって驚きがあって。





大富豪の家の元に生まれた10歳の御曹司の凛とそのボディーガードの永瀬を中心とした物語。
凛の祖父の敵をつくりがちな経営方針のためか、凛の命や身柄を狙われることが多い。
凛自身も両親が亡くなってしまっているためか、心を開くこと相手はほとんどおらず、誰に対してもどこか猜疑的で冷めた目を向けている。




凛の元につくボディーガードは、とても入れ替わりが早く、前任者は13日ともたなかったという。
その理由のひとつとして凛のつっけんどんな態度がある。
凛は10歳にして相当マセていて、いわゆる小生意気なように描かれている。
ですが、ボディーガードにこんな態度を取るのにはある事情があり、その事情が分かると小生意気さもすごく可愛らしく見えてくる。
……ツンデレ、に似たものを感じます。
本当は、口にすることば通りにそんな風には思ってないんでしょう?  このこのー、みたいな。みたいな?




そんなわけで永瀬さんは、凛の歴代ボディーガードの中では「しぶとい」部類に入るのですが、それにももちろん理由があって。
そして何よりめちゃくちゃ強い。
何を言っているのか分からないかも知れませんが、その肌は銃弾をも跳ね返すのです。
聴力も視力も常軌を逸してます。
ロボットじゃないです、人間です。
ファンタジーな生き物じゃないです、人間です。
ただちょっととある事情で、普通でない、というだけで人間です。
ちゃんと永瀬さんなりの人生を送ってきて、永瀬さんなりに思考して動きます。
……お話の雰囲気はシリアスなのに永瀬さんの強さの秘密知った時は、ちょっぴりくすり、と笑ってしまいました、ごめんなさい、悪気はないです。






凛の両親の死亡事故の真相を皮切りにお話が大きく動くことになるのですが、ネタバレを避けて言えばとてもかっこよい終わり方でした。
ああ、万事休す。ここまでか……。
……⁉︎  お前ッ!  
みたいな。




紆余曲折はあれど、凛はようやく心から信頼できる人を見つけられたのかな、とひと安心。

講談社タイガはシリーズものということで。
ごくごく個人的な希望を言わせていただけるのならば、利害関係なく凛に本当の友達ができればよいな、と思うのです。

……。
そんな計算なしに飛び込んでくる友達をおろおろと扱いかねる凛が目に浮かぶ……。




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