ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

講談社タイガ

『ギルドレ 1 有罪のコドモたち』

『ギルドレ 1 有罪のコドモたち』 朝霧カフカ 『文豪ストレイドッグス』の原作者、朝霧カフカさんによる王道SF冒険譚。 単行本として刊行された当初から読みたい読みたいと思っていたら、いつの間にか文庫化していた。 文豪ストレイドッグス -1 (カドカワコ…

『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』

『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 城平京 原作小説をもとにコミカライズが展開され、つい先日アニメ化も発表された『虚構推理』。 kyokousuiri.jp 今回手に取ったのはその原作小説『虚構推理』の続編に位置する短編集。 それぞれが独立したお話で構成され…

『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』

『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海 第54回メフィスト賞受賞作にして、静岡県浜松市を舞台にしたミステリアスでせつない恋愛小説。 浜松市内の書店さんでは大々的に取り扱われており、静岡限定カバーなるものも存在しているみたいです。 【お知ら…

『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』

『繕い屋 月のチーズとお菓子の家』 矢崎在美 悪夢を料理して食べていまうことにより、過去を消化するという設定に惹かれて。 今まで、もののたとえとして過去を「消化」するというような言葉を使ったことはあるけれど、文字通り食べてしまうなんて! あらす…

『少年Nのいない世界 03』

『少年Nのいない世界 03』 石川宏千花 小学生6年生の頃のある事件をきっかけに、地球とは全く別世界に飛ばされてしまった7人の少年少女たちの5年後を描いた物語。 各々がバラバラな場所に飛ばされたが故にこの5年間の暮らしぶりは人それぞれで、巻を追う…

『校舎五階の天才たち』

『校舎五階の天才たち』 神宮司いずみ 表紙の雰囲気とあらすじが私好みで、「苦くて切ない青春ミステリ」の惹句だけで十分手に取る理由に足る。青春群像劇。 文章全体は水底みたいに静々としていて、主人公と一緒になって事の真相に思いを巡らせてゆく。 若…

『魔法使いの願いごと』

『魔法使いの願いごと』 友井羊 とりあえず。 綺麗なものしか見えないキミが好きだ。 たとえ、その瞳に映らなくても――。 という優しさと切なさ香る帯の惹句、好みすぎる......。 友井羊さんの作品、魔法使いが出てくるお話、そしてこの帯と「読みたい」セン…

『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』

『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』 皆藤黒助 私にとっては『ようするに、怪異ではない。』、通称よう怪シリーズでお馴染みの皆藤黒助さんの作品。 ようするに、怪異ではない。 <よう怪>シリーズ (角川文庫) 作者: 皆藤黒助 出版社/メーカー: KA…

『緋紗子さんには、9つの秘密がある』

『緋紗子さんには、9つの秘密がある』 清水春木 講談社タイガより、ミステリアスな雰囲気漂う青春小説。 私が小説を通して最近覚えたイラストレーターさんのひとりがとろっちさんなのですが、この表紙イラストもとろっちさんが手がけているとは本を開いてそ…

『バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使』

『バベルノトウ 名探偵三途川理 vs 赤毛そして天使』 森川智喜 講談社タイガが立ち上げられる前に講談社文庫から刊行されていた作品も含め、今回で6作品目となる名探偵三途川理シリーズ。 サブタイトルにある「赤毛」こと高校生探偵・緋山燃が登場するの、…

『アンデッドガール・マーダーファルス 2』

『アンデッドガール・マーダーファルス 2』 青崎有吾 講談社タイガより刊行されている、シリーズ2作目。 青崎有吾さんと言えば、『体育館の殺人』に始まるミステリシリーズも評判ですが(まだ読めてない......)、今回は完全にバトルものだよ、これは! あ…

『少年Nのいない世界 02』

『少年Nのいない世界 02』 石川宏千花 講談社YAにて刊行されている『少年Nの長い長い旅』と連なる「少年N」シリーズ。 「長い旅」では異世界に飛ばされた野依を主人公とした冒険活劇として描かれているのに対し、その5年後を描いた「いない世界」シリーズで…

『ディリュージョン社の提供でお送りします』

『ディリュ―ジョン社の提供でお送りします』 はやみねかおる 私の中ではやみねかおるさんと言えば、やっぱり「名探偵夢水清志郎」シリーズ。 とはいえ、著者の名前は知っているものの、はやみね作品に数多く触れてきたというわけではない私。 そのことを「あ…

『神さまのビオトープ』

『神さまのビオトープ』 凪良ゆう 作品を刊行される作家さんが本当に幅広く、毎月講談社タイガからどんな作品が出るのかチェックするのが私の楽しみのひとつ。 今回の『神さまのビオトープ』も刊行予定作品としておよそ1か月前から取り上げられていた時から…

『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』

『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』 オキシタケヒコ 初めて読む、オキシタケヒコさんの作品。 もともとtoi8さんのイラストやネット上の評判で気になって同著の『筐底のエルピス』の1巻を大事に大事に積んであったのですが、もだもだしているうちに別…

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』 古野まほろ 初めて読む古野まほろさんの作品。 天帝シリーズや、メディアワークス文庫から出てる紅茶屋さんのお話も気になっている中、とりあえずは講談社タイガの作品を、と。 おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師の…

『押絵と旅する美少年』

『押絵と旅する美少年』 西尾維新 講談社タイガより美少年シリーズ、4作目。 このシリーズ、謎が発生して解決、という流れが本当にシンプルで、登場人物も独特で、一冊当たりのページ数も多くないのでさくっと読めて、よい。 巻を追うごとに美少年探偵団と…

『路地裏のほたる食堂』

『路地裏のほたる食堂』 大沼紀子 『真夜中のパン屋さん』の大沼紀子さんの新作が講談社タイガから出るということで。 『真夜中のパン屋さん』シリーズに関しては、話題になって平積みされているのを見かけて手に取ったのですが、個人的にビブリア古書堂シリ…

『少年Nのいない世界 01』

『少年Nのいない世界 01』 石川宏千花 講談社タイガより。 Twitterを見るに随分前に読み終えていたようですが、今後スケールの大きなシリーズになりそうで私なりにブログでまとめておきたいと思って。 『少年Nのいない世界 01』「飛ばされた」現代世界と違う…

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』

『トランプソルジャーズ 名探偵三途川理 vs アンフェア女王』 森川智喜 講談社タイガより名探偵三途川理シリーズ。 shiyunn.hatenablog.com ちょっとした設定を独特にひねってミステリーに仕立て上げる物語なのですが、私の中では、主人公のあくの強さがすご…

『七日目は夏への扉』

『七日目は夏への扉』 にかいどう青 翻訳家を生業としている主人公の朱音は、学生時代の恋人の死に目に会う夢を見る。 その後、彼女は友人から夢に出てきた元恋人が亡くなったこと、そして自殺の疑いがあることを電話で告げられる。 彼が亡くなった火曜日を…

『屋根裏の美少年』

『屋根裏の美少年』 西尾維新 美学、美声、美脚、美食、美術のずば抜けた個性を持ったあくの強い5人の美少年に、驚異的な視力を持った「美観のマユミ」こと瞳島眉美(どうじままゆみ)が振り回される、美少年探偵団シリーズ、3作目。 探偵団事務所として利…

『今からあなたを脅迫します』

『今からあなたを脅迫します』 藤石波矢 講談社タイガから刊行されている藤石波矢さんの作品。 どうやら以前読んだ、『昨日の君は、僕だけの君だった』が今夏に舞台化されるようで。めでたい。 『昨日の君は、僕だけの君だった』 - ゆうべによんだ。 昨日の…

『小説の神様』

『小説の神様』 相沢沙呼 講談社タイガから相沢沙呼さんの『小説の神様』というタイトルの作品が刊行されるらしい、ということを知ってからとても楽しみにしていた作品。 相沢沙呼さんの、『小説の神様』というタイトルの作品、というだけで内容も知らずに飛…

『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』

『晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子』 野村美月 講談社タイガから刊行されている、野村美月さんによる晴追町の物語、2作目。 1作目の感想はこちら。 『晴追町には、ひまりさんがいる。 始まりの春は犬を連れた人妻と』 - ゆうべによんだ…

『先生、大事なものが盗まれました』

『先生、大事なものが盗まれました』 北山猛邦 とある一風変わった場所を舞台にした、北山猛邦さんのライトミステリ小説。私的に、ときめきポイント、めちゃくちゃ高い小説でした。そこには3つの高校が存在する。灯台の灯を守り続ける灯台守高校。入学時に…

『大正箱娘』

『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』 紅玉いづき 講談社タイガから出ている紅玉いづきさんの作品。大きく息を吸って、深く深くのんびりとたゆたいながら読むような、そんな雰囲気の作品でした。主人公の目や手足を通して、ゆっくりと作中の時代、風景に溶け込…

『ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒』

『ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒』 森川智喜 講談社文庫から刊行されていた名探偵三途川理シリーズが講談社タイガにお引越し。 通算でシリーズ4作目になります。 世界観が同じ、というだけでお話の直接的な繋がりはないので、この作品を読んで…

『エチュード春一番』

『エチュード春一番 第一曲 子犬のプレリュード』 荻原規子 「勾玉三部作」や「西の善き魔女」、「RDG レッドデータガール」で有名な荻原規子さんの講談社タイガ作品。荻原規子さんの作品を読むのは今回が初めてになります。こうしていろんな作家さんの作品…

『カタナなでしこ』

『カタナなでしこ』 榊一郎 榊一郎さんの作品を読むのは今回が初めてで、この作品を手に取るまであまり聞き馴染みがなかったのですが、主な著作に『神曲奏ポリフォニカ』や『アウトブレイク・カンパニー』等、名前を聞いたことある作品がずらり。 いつか読め…