ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『本のエンドロール』

『本のエンドロール』 安藤祐介 奥付は、本のエンドロールだ。 (略) 作者、出版社の編集者や営業・広報担当、印刷会社や製本会社の人々、取次の人々。多くの努力の結晶が書店に辿り着き、こうして並んでいる。 p.138-139 読書好きが高じてこうして読んだ本…

『青くて痛くて脆い』

『青くて痛くて脆い』 住野よる あるひとりの男子大学生を主人公とした物語。 今までそうしてきたように他人と距離を置いて大学生活を送っていくつもりが、入学早々空気の読めない同級生、秋好寿乃と出会い、なし崩し的に同じ時間を過ごすことが増えてゆく。…

『夜空の呪いに色はない』

『夜空の呪いに色はない』 河野裕 『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズ5作目。 階段島の在り方、魔法の在り方を巡って、階段島に居合わせた登場人物たちが、それぞれの理想をかかげ、傷つき、それでも前に進み続けるための物語。 七草くんをはじ…

『少年Nの長い長い旅 04』

『少年Nの長い長い旅 04』 石川宏千花 講談社タイガにて刊行されている異世界に飛ばされた小学生たちの数年後を描いた『少年Nのいない世界』と連なる物語、少年Nシリーズ。 児童書レーベルから刊行されている同級生たちと異世界に飛ばされた少年の冒険譚『少…

『星か獣になる季節』

『星か獣になる季節』 最果タヒ 最果タヒさんの紡ぐ言葉が好きすぎるが故に手に取った作品。 詩人としても有名な最果さんですが、今回は小説。 実は単行本も持っているのですが、文庫化を機に再び、というのと、『バーナード嬢曰く。』の著者である施川ユウ…

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 13』

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 13』 大森藤ノ ※以下にネタバレを含んでいます。未読の方はご注意ください。 「ダンまち」シリーズ13作目。 とにもかくにも手に汗握る展開とベルくんのかつてないピンチにどきどきしっぱなしの今回。 …

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下』

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下』 暁佳奈 2018年1月現在放送中のアニメ、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の原作小説にあたるこの作品。 そして、主人公であるヴァイオレットが代筆屋として働き始めるまでの経緯と彼女を支える仲間たちとその後…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上』

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上』 暁佳奈 2018年1月現在、アニメ放送中の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。 放送開始前からPVから気合の入れようがうかがい知ることができ、期待大だと一部で話題になっていたこの作品。 http://violet-evergar…

『雪には雪のなりたい白さがある』

『雪には雪のなりたい白さがある』 瀬那和章 雪には雪のなりたい白さがある、というタイトルの響きがとても印象に残っていて、つい先日この作品が文庫化されているのを見かけたときには喜び勇んでレジへ。 港の見える丘公園、あけぼの子どもの森公園、石神井…

『ひとりぼっちのソユーズ』

『ひとりぼっちのソユーズ 君と月と恋、ときどき猫のお話』 七瀬夏扉 開幕ひとこと言わせてほしいことがある。 もしかしたら今年はもうこれ以上の作品が見つからなくたっていいと思えるような物語に出会ってしまった。 クライマックスでもなんでもないような…

2017年下半期に読んだ、琴線に触れた小説4選

2018年迎えたどころか既に2週間近く経ちますが、タイトルの通りです。 こういうのは大抵年末年始のムードの中しめやかに更新されるものなのかもしれませんが、2017年下半期のまとめは次の半期が終わる2018年の6月いっぱいまでじゅうぶん許されるつもりでいる…

『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』

『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海 第54回メフィスト賞受賞作にして、静岡県浜松市を舞台にしたミステリアスでせつない恋愛小説。 浜松市内の書店さんでは大々的に取り扱われており、静岡限定カバーなるものも存在しているみたいです。 【お知ら…