ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7』

『少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ、最終巻。 前回、能力の存在をすっかり忘れさせられてしまった咲良田の住民。 その中で唯一記憶がある浅井ケイは未来のために、どのような行動を起こすのか。 こ…

『ひきこもりの弟だった』

『ひきこもりの弟だった』 葦舟ナツ 帯の(私の好きな作家のひとり)三秋縋さんの推薦文とそれにまつわるTwitterの呟きもあって、ここ最近で発売を楽しみにしていた作品のひとつ。 葦舟ナツさん著『ひきこもりの弟だった』の推薦文を書かせていただきました…

『装丁室のおしごと。』

『装丁室のおしごと。~本の表情つくりませんか?~』 範乃秋春 タイトル通り、帯を含めた本の装幀デザインを扱う出版社の装丁室の物語。 今作の表紙にも遊び心たっぷり。 こういう本にまつわる物語見つけるとすぐに飛びついてしまう......。 特に製本とか表…

『君は月夜に光り輝く』

『君は月夜に光り輝く』 佐野徹夜 loundrawさんのイラストがきれいな、第23回電撃小説大賞受賞作。 高校生になった主人公の少年は、岡田卓也は、「発光病」という病で入院中の少女、渡良瀬まみずと出会う。 発光病――月の光により体が淡く光り、死が近づく…

『少年と少女と、 サクラダリセット6』

『少年と少女と、 サクラダリセット6』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ6作目。 シリーズ作品も残すところあと7巻を残すのみ、というところまで来るといよいよ大詰め、という気がしてきます。 今回の物語は最後の締めを迎えるための準備のようなお…

『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』

『おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱』 オキシタケヒコ 初めて読む、オキシタケヒコさんの作品。 もともとtoi8さんのイラストやネット上の評判で気になって同著の『筐底のエルピス』の1巻を大事に大事に積んであったのですが、もだもだしているうちに別…

『感情8号線』

『感情8号線』 畑野智美 畑野智美さんの作品ということで文庫化を機に。 環状8号線沿いに住む、恋愛ごとに心悩ます女性たちを描いた物語。 今まで畑野さんの作品をいくつか読んできたのですが、その中でも群を抜いてぐさぐさと刺さる作品でした。 あまりに…

『最良の嘘の最後のひと言』

『最良の嘘の最後のひと言』 河野裕 よもや河野裕さんの作品が創元社推理文庫から刊行されるなんて夢にも思っていなくて、第一報を目にした時にはとてもわくわくしました。 物語の内容はコンゲーム――登場人物たちが騙し合うミステリ。 私の中で河野さんの文…

『BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない』

『BISビブリオバトル部2 幽霊なんて怖くない』 山本弘 BISビブリオバトル部シリーズ2作目。 本を他人に紹介するビブリオバトルを扱った物語ということで、読んでるとどんどん他の色んな本も読みたくなります。 はー、今回もめちゃくちゃ堪能しました。 気…

『日曜は憧れの国』

『日曜は憧れの国』 円居挽 カルチャーセンターの講座で出会った4人の中学生の成長を描いた5編の短編。 それぞれ生きづらさや悩みを抱えている少女たちは、講座やお互いのやり取りを通して少しだけ前を向ける力を得てゆく。 日常の謎、という形でミステリ…

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』

『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』 古野まほろ 初めて読む古野まほろさんの作品。 天帝シリーズや、メディアワークス文庫から出てる紅茶屋さんのお話も気になっている中、とりあえずは講談社タイガの作品を、と。 おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師の…

『盲目的な恋と友情』

『盲目的な恋と友情』 辻村深月 私の中で辻村深月さんの作品は、爽やかな青春物語と後ろ暗いどろどろとした人間関係を描いた物語、大きくふたつに分けられるのですが、今回は後者。 山本文緒さんの解説にも書かれている通り、盲目的な恋と、盲目的な友情の物…