ゆうべによんだ。

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『先生、大事なものが盗まれました』

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『先生、大事なものが盗まれました』  北山猛邦
先生、大事なものが盗まれました 怪盗フェレス (講談社タイガ)


とある一風変わった場所を舞台にした、北山猛邦さんのライトミステリ小説。

私的に、ときめきポイント、めちゃくちゃ高い小説でした。



そこには3つの高校が存在する。
灯台の灯を守り続ける灯台守高校。
入学時に配られるガラス管のペンダントに分けられた小さな灯台の灯は、悪事の前ではひときわ強く輝くという。

エリートが集まる、探偵を養成する御盾高校。
入学して早々、課題として未解決事件の解決を託され、その難易度から匙を投げ出す人もいるとかいないとか。

怪盗高校として、その技術を伝える黒印高校。
祖先たちはみな、盗みの得意なものたちでその身体のどこかには必ず黒いあざのようなものがあるという。
黒印のあるものはすべて黒印高校に通わなければならない。


この3つの高校、たまらないです。
探偵高校ってだけで、円居挽さんの『シャーロック・ノート』みたいでときめきポイント高いのに、その3つの高校の均衡が取れている感じが良い。
私なら、灯台守高校に通いたい……というより表紙イラストにいる主人公の雪子が首から下げているペンダントが欲しい……。


そんな、雪子が暮らす町で、怪盗フェレスの名を語る者が置手紙を残して次々とあらゆるものを盗んで行く。

怪盗フェレスの名を語る者が盗むのは、目に見え実体のあるものだけではない。
雪子達は、灯台の灯に導かれ、現場に赴きそこで違和感を覚えながらもその正体をなかなか掴むことが出来ない。

——確かに何か盗まれたはずなのに、何が盗まれたのかが分からない。

そんな違和感の正体を雪子は、それぞれ怪盗高校、探偵高校に通う幼馴染とともに解明してゆく。

この、実体のない何かを盗むのに、毎回ちょっとした小道具が登場するのですが、悪事を暴く灯台の灯ペンダントと合わせてすごくときめくのです。
……欲しい。
なんだろう……この身に覚えのある胸のときめき……と思ったら、これはあれでした。
同じ北山猛邦さんの『少年検閲官』を読んだ時の、ミステリが詰め込まれたガジェットに対する胸のときめきと同じでした。



怪盗秘密道具ガチャガチャやりたいです。
おねがいしますえらいひと。




もちろん盗んでゆくものは、現実ではあり得ないものばかり。
そんなちょっとした幻想的な要素がとても癖になる小説でした。




【『シャーロック・ノート』や『少年検閲官』の感想はこちら】

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