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ゆうべによんだ。

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『ワスレロモノ 名探偵三途川理vs思い出泥棒』

感想 講談社タイガ 森川智喜

『ワスレロモノ 名探偵三途川理vs思い出泥棒』  森川智喜

 

ワスレロモノ 名探偵三途川理 vs 思い出泥棒 (講談社タイガ)

 

 
講談社文庫から刊行されていた名探偵三途川理シリーズが講談社タイガにお引越し。
通算でシリーズ4作目になります。
世界観が同じ、というだけでお話の直接的な繋がりはないので、この作品を読んでみて気に入った方は是非、『キャットフード』から読んでみて欲しいです。
 

 

 

 

キャットフード (講談社文庫)

キャットフード (講談社文庫)

 

 

 

 

 
 
いつも変わった世界観の中で繰り広げられる今シリーズ。
どんな舞台でのお話なのかとシリーズ作が出るたびにわくわくしてしまいます。
 
今回の主人公は、不思議な指輪を使って人の記憶を宝石として取り出す思い出泥棒。
前半は極悪名探偵は登場せず、過去の思い出泥棒について思い返す形で語られるのですが、特にその中でも1番初めのお話は、ちょっとしたミステリー要素だけでなく終わりも綺麗でお気に入りです。
 
記憶を盗む、ということですが、少しケチくさいと感じながらも、どうせ忘れてしまうなら宝石として取り出しておきたい……と、思ってしまう。
 
作中で助手にやっていた漫画を読んだ後に記憶を盗んで、もう一度新鮮な気持ちで読み返す、っていうの、本当に羨ましい。
記憶を消して読み直したい小説がたくさんあります。
それからミステリー関連だけでなく、すきな言葉が散りばめられた本をもう一度読みたい。
初めてそんなことばに出会った時の、思わず本を閉じて深く息をするような揺さぶりを、もう一度体感したい。
 
 
 
 
 
後半は、極悪名探偵三途川理との対峙。
魔法の指輪の能力を三途川理に使うも、些細な違和感から思い出泥棒の存在を暴き出す洞察力は流石。
……それから何としてでもその指輪を奪おうとするのですが、勧善懲悪、と言いますか、最終的に極悪名探偵が吠え面をかくのは目に見えているので、どこか安心して読み進める私。
ミステリー成分はもちろんですが、三途川理がどのような悪知恵を働くのかも楽しみの1つです。
 
 
また、「探偵を弄ぶとロクなことにならねえぜ?コソドロめ」と帯に描かれた三途川理が言っているのですが、シリーズ追いかけてきた私からすると、もはやその台詞から漂う小物感にシュールな笑みが漏れてしまいます。
他の推理小説に登場する名探偵が言ったのであれば、その台詞はきっと格好良く見えただろうに……。
 
なんだかんだ言ってますが、一周回って彼には愛着を抱いてます。
本当にバカだなあ、やーいばーか、って笑って言うような感じの。
極悪名探偵と言いながらも、多分、どこかイタズラ好きの悪ガキを見つめるような眼差しで見ている私。
 
 
 
 
最後の最後でとある人物について仄めかされるのですが、次回以降、その人物が登場するのかとても気になります。
三途川理と手を組むことなんかになったら、一体どうなってしまうのだろう……いろいろと。
 
 
 
 
 
前作の感想はこちら。

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