ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『神さまのいる書店 まほろばの夏』

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『神さまのいる書店 まほろばの夏』  三萩せんや

 

神さまのいる書店 まほろばの夏 (ダ・ヴィンチBOOKS)

 

本屋でふわっと目に入ったのがきっかけでした。
ぼんやりと著者の方の名前に見覚えがある……と思ったら、GA文庫から『一刀両断のアンバー・キス』という作品を出しているようで、ライトノベルの棚で見かけたのか、と納得。

 

 

 

一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)

一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)

 

 

 

 

 
 
今回の舞台は「まほろ本」という不思議な本が存在する一風変わった世界。
人目を忍ぶような場所でひっそりと営業しているまほろば屋書店では、実体はないものの、犬や蝶など様々な姿を取って動き回る、生きた本——まほろ本を取り扱っている。
 
本に助けられてきた主人公の紙山ヨミは、本に恩返ししたいという気持ちから、学校の図書室の司書教諭に教えられたまほろば屋書店に足を運び、夏の間、そこで働くことになる。
 
 
とても分かりやすい展開で非常にさっくりと読むことが出来ました。
……こなれた本読みさんには、少し物足りなく感じてしまうかもしれませんが、小中学生が本を好きになる入り口としても差し支えないくらい綺麗な物語でした。
 
 
 
ボロボロになってしまったまほろ本は文字通り命を失い、2度と実在する生き物に姿を変えて動くことは無くなってしまうのですが、ヨミが不器用ながらも本の修繕にまつわるあれやこれやを身に付けていく過程がとても印象的でした。
……村山早紀さんの『ルリユール』や、いせひでこさんの『ルリユールおじさん』という絵本の世界観にすっかり魅せられた私にとって、些細であっても「本を直す」ということが本当に素敵に思えて仕方がないのです、そういうお年頃。
 
 
そして、ヨミがまほろ本に対して本当に真摯に接していて、私がまほろ本を目の前にしたとしてこんな風に「命」としてちゃんと扱えるだろうか、とふと思ってしまう。
目の前でまほろ本の命が潰えたとして、現実で私が手にした本が経年劣化ではなくアクシデントでボロボロになってしまった時に感じる悲しみ以上の何かを感じることができるだろうか、と。
 
 
……でも、もしかしたらきっとどんな本にも等しくその本を作った人たちの想いが込められていて、本がボロボロになってしまったことに対する悲しみに貴賎などないのかもしれない、とも思うのです。
多分、そういった悲しみを感じる時点で、既に単なる「もの」以上の愛着か何か、形容し難い思いを見出している。
 
 
またヨミの作家志望の友人ちゃんが非常に元気でとてもよい性格をしていて、多分これから先も陰ながらヨミの支えになっていくのだろうな、と思うととても微笑ましい。
 
 
 
 
 
続編も既にあるみたいなので、またふらりと見かけることがあれば、手に取って読んでみたい。
 
 
 
 
 
参考に。
 

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