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ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『踊る人形』

感想 講談社文庫 森川智喜

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『踊る人形』  森川智喜

 

踊る人形 (講談社文庫)

 

名探偵、三途川理シリーズの3作目。
このシリーズお気に入りのひとつで、今月の文庫化に続き、来月には講談社タイガから最新作が出るということでわくわくが止まらないです。
 
書店のPOPには「ひねくれミステリ」と書かれていて、ふふっと笑ってしまいました。
前作である『キャットフード』や『スノーホワイト』でも、ある題材や設定に沿って現状を次々と打開していくように知恵比べが行われていきます。
 
 
キャットフード』は、化け猫。
スノーホワイト』は、真実を映し出す鏡。
そして今回は、ばらばらに千切れても再生可能なゴーレム。
 
謎解きや設定はしっかりしていながらも、キャラクターのやり取りや名探偵の三途川理の役どころがとてもゆるくてすごく読みやすい印象です。
きっと『スノーホワイト』まで読んだ方なら分かると思うのですが、まあ、この三途川理という男は……ね……(笑)
 
なんというか、いろいろと、仕方のないやつ。
 
その推理力はズバ抜けているものの、それ以外の部分に関してはまったく信用ならない。
三途川理シリーズと銘打たれながらも、どう考えても主人公ではないあたり……1周回ってどこか愛着を抱きつつある……。
 
 
公園の砂場の砂を用いて作られたゴーレムと人間との出し抜き合戦が始まるのですが、手足はおろか耳や目も切り離して独立したまま機能するので、如何にそれを考慮した上でゴーレムを出し抜くか。
そんなゴーレムの動きを止める方法はただ1つ。
ゴーレムの体内にある紙に書かれた文字をばつ印で消すこと。
 
今回、ゴーレムのばらばらになっても動くことのできるという設定が存分に使い倒されていて、何度も「なるほど、そう来たか」と、小さく息を漏らしてしまいました。
 
それもアリなのか!
と思わせるような見せ方使い方が本当に印象的。
 
 
公園の砂場の砂から大の大人がゴーレムを作るというたまらなく良い感じ適当な点もお気に入り。
 
 
 
過去にも新潮文庫nexの記事で森川智喜さんに触れたことがあるのですが、そのどこか一風変わった部分が好きなので、来月の最新作もすごく楽しみです。
 

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