読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『灰と幻想のグリムガル level.3』

スポンサーリンク

『灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても』  十文字青

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫)

※前巻までの内容含めネタバレ有りで感想を書いています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。





灰と幻想のグリムガル、3作目。


本を開くとキャラクター紹介や世界観の説明のページの前に、本編の何場面かをカラーイラストにしたものが載っています。
いつも読み始める前にどんなことが起こるのかなと、じっくり眺めるのですが、今回はハルヒロたちが暮らすグリムガルとはまったく色や空気の違うイラストが1枚あって、どきり、としました。


現代日本風の住宅街の中の自動販売機の前で缶を手にたたずむハルヒロらしき少年と、ボブカットの少女。
当たり前のようにグリムガルでのハルヒロたちの生活譚として読んでいたけれど、ハルヒロたちは現代から記憶を失ってグリムガルに来たのだということを、改めてはっきりと認識しました。



今回のメインのお話は、大勢の義勇兵たちと共に共通の敵を倒す、大規模な戦闘。
最初にハルヒロたちに義勇兵の説明したブリちゃんが久しぶりに登場して、わお、と思いました。
戦闘前のユメとブリちゃんの緩い漫才みたいなやり取り、すごく好きです。


参加者の中には、前回名前がちらりと出てきたチョコという名の少女が。
はっきりと思い出せないものの、チョコにどこか親しみを覚えるハルヒロ。

戦闘の最中、現実世界でのハルヒロとチョコの会話や記憶を思い出す。
このハルヒロの恋にまつわるエピソードにもハルヒロの性格がよく表れていて、ほんの少し淡く、ハルヒロらしくて印象的です。
これは、きっと今後ハルヒロたちが記憶を取り戻すのに重要な役割を担うに違いない……と思っていたら。

死んでしまいました。

あまりにもあっさりと。

何度か戦いの中でハルヒロ自身、チョコの安否を気遣っていて、力を貸したこともあったのだけれど、強大な敵の前にはそれさえも虚しくて。
ひとりのキャラクターが早々に死んでしまった、というあっさりさより、なんとなくではあるけれど気にかけて守りたいと思っていた少女を亡くしてしまうというやるせなさが後を引きます。


チョコのパーティメンバーが次々とやられていく場面では、これは、チョコも仲間になるのでは、と思ったけれど、甘かった……。





そして件のオークの砦への大規模戦闘作戦ですが、レンジたちとの全力をかけた共闘がとても熱い。
マナトが死んだ時の見舞金の場面でも思ったけれど、レンジって口が悪いだけですごくいいやつだと思うのです。

またモグゾーも一皮向けたという感じで、この戦いの中でとてつもない力を発揮します。
のんびりしていたモグゾーが声を荒げて戦う姿にびっくり。
ランタとラーメン屋さんを開くとほのぼの話をしていた人物と同じとは思えないくらいに。
こちらの軍も多くの犠牲を出しながらもハルヒロやレンジたちのパーティの奮闘でなんとか敵の首領を倒すことに成功し、山分けするにしろ、大金を手にしたハルヒロたちの生活が次巻以降で少しは華やかになるのかな、と少し楽しみ。







……と、思っていたら。
1番最後の最後で、精魂尽き果てたというような様子でふらりと倒れ伏すモグゾー。
そして、直立した姿からゆらりと身体が傾くモグゾーのイラスト。
そして幕引き。


え、
これ、モグゾー死んじゃうの?
この終わり方はずるい。
主要キャラクターの犠牲者はチョコひとりですよね??


読まなきゃ。



「ゆうべによんだ。」は、Amazon.co.jpを宣伝し、商品にリンクをすることによって、サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された、

アフィリエイト宣伝プログラムである「Amazonアソシエイト・プログラムの参加者」です。