ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『陽気なギャングは三つ数えろ』

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『陽気なギャングは三つ数えろ』  伊坂幸太郎

陽気なギャングは三つ数えろ (NON NOVEL)



「陽気なギャング」シリーズ9年ぶりの新作。
兎にも角にも登場人物のやり取りが懐かしい……。



どんな嘘でもお見通しな成瀬。
演説の名人、もとい貶されキャラの響野。
完璧な体内時計をもつ雪子。
天才的なスリ、というより動物好きの久遠。
そんな4人が組んで銀行強盗を行うのですが、今回もトラブルが転がり込む……。



伊坂さんの作品を読んで育ったと言っても過言でない私。
意図してあるのかどうかは定かではないですが、この作品の端々がとても懐かしく感じました。
響野さんが木を隠すなら森の中、と言う場面があったのですが、失敗を隠すなら大失敗!  とひとりでにやにやしていました。『陽気なギャングが地球を回す』で確か、こんなセリフありましたよね、

それから、レッサーパンダ
伊坂さんの作品でレッサーパンダの名前が出てくると、『アヒルと鴨のコインロッカー』とか『フィッシュストーリー』の『動物園のエンジン』とか、思い出さずにはいられない……。

あとは、伊坂さんの書くすっきりとした勧善懲悪ものを読むこと自体、とても久しぶりだったりします。





そして、「陽気なギャング」シリーズの雰囲気が何より懐かしい。
適当なことをぺらぺら喋る響さん、みんなに貶される響さん、ところどころ足を引っ張る響さん……。
愛されキャラですよね(笑)
この記事でもいちばんはじめの登場人物について書く時に、響さん、いてもいなくても良さげな能力だな、と思ったり思ってなかったり……。
それでも彼がいないと、回らないんですよね。

ざっくり読んだ感じですが、今回は久遠の出番が多かったように気がします。
久遠の本当に動物を愛している感じもすごくすきなんですよね。

久遠、『重力ピエロ』に登場する春にも似ている雰囲気ありますよね。
一見すると物腰柔らかな好青年ですが、芯がしっかりしていてぶれない感じ。
基本的にはやさしいけれど、割とポリシーに反するところは容赦なかったりする感じ。
……ふたりとも、伊坂作品の登場人物の中でとてもすきだったりします。






言葉には、理屈と感情とかがくっついてくるからさ。

伊坂さんの作品、洒脱な言い回しも特徴的で、『伊坂幸太郎 名言』と検索すると様々な作品が出てきますが、今回はこの台詞が私としてはすきです。

たぶん、名言リスト、名言まとめに乗るほどのスタイリッシュさは感じないかもしれませんが、この台詞が登場する場面のやり取りがとてもお気に入り。

言葉は、頭の中の上司の決裁をいくつももらった後でようやく外に出ていくようなものだからね。正直になれない。




……君の言う通り。
(『グラスホッパー』より)






伊坂さんの作品をざくざく辺り構わず読んでいた時期があったおかげか、すっと世界観に馴染めてさっくりと読むことができました。
他作品含め、私の好みが隠しきれない感じになってしまいましたが、こうして昔からすきな作家さんがいて、その作品を読むことができることを、とてもしあわせに感じます。
そうして、また別のところで、また別のお気に入りの作家さんが増えていくことも。




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