ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

『冴えない彼女の育てかた 3』

スポンサーリンク

冴えない彼女の育てかた 3』  丸戸史明

 

冴えない彼女の育てかた3<冴えない彼女の育てかた> (富士見ファンタジア文庫)

 

※既刊含め内容に触れています。ネタバレを避けたい方、未読の方はご注意ください。
 
シリーズ3作目。
今回は安芸くんの後輩の出海ちゃん初登場。
 
安芸くんの布教によってめでたくオタクになった出海ちゃんの同人誌に惚れ込んだ安芸くんと、なんとかして安芸くんのいちばんになりたい英梨々との拗らせ仲直り回。
 
 
 
 
安芸くんがただ鈍いのかそれとも作品に対して真摯なのか、はたまたその両方なのか分からないですが、出海ちゃんと英梨々の作品を比べて英梨々の方が劣っているとはっきり言ってのける安芸くん。
 
でも、英梨々本人の前では弱いところは見せないのに、拗ねてしょげた英梨々を元気づけてあげたいと詩羽先輩の前ではあっさり弱いところを見せる場面では、本当に不器用な人たちだらけだなー、とつくづく。
この作品の登場人物はそれぞれに何かしら自信を持っていて、持っているつもりで、そんな中互いに本音で話そうとすると自分の立場が、存在意義が揺らいでしまいそうで余計に意固地になってしまうのかな、と。
自信を持っている、というよりもきっとそれしか縋るものがない、と思ってるのかな、と思います。
英梨々にとってはそれが彼女自信の作品だったのかな。
 
 
 
 
安芸くんが英梨々は売り上げも知名度も何もかも出海ちゃんと比べるにはあまりにも格が違う、という場面があるのですが、きっと英梨々にとってはどれだけファンがいようとも安芸くんのいちばんでなければ意味がないのかな、と。
詩羽先輩が演出した仲直りのためのいろいろも、結局最後にはお互いぐずぐずに泣きながらも言いたいことを言い合い、仲直りは延期、という。
誰もが認める絵描きになると宣言する英梨々と待ってると返事をする安芸くん。
 
仲直りは延期とか言いながら、お互いにちゃんと期待をしている感じがすごくいい。
なんだ、ちゃんとお互いのことよく分かってるし、ちゃんと大事な部分はそれなりに認めてるんじゃん、みたいな。
 
 
 
 
 
 
そして最後の最後でエピローグでいろいろ。
まず出海ちゃんに同人作家である自身の正体を明かし、宣戦布告めいたものを叩きつける英梨々。
そこで出海ちゃんの兄である伊織から、個人で細々やっていくのか、兄とともに大きな流れに巻き込まれていくのか選択を迫られる出海ちゃん。
なんとなく不穏な描き方されていて、きっと出海ちゃんは伊織の手を取るのかな、と。
 
 
そして、サークル名がやっと決まりましたね。
その名もBlessing software
恵ソフトウェアってなんとも考えてみれば安直なネーミングですね(笑)
 
 
 
 
 
このシリーズは、登場人物それぞれのクリエイターとしての思いが熱く描かれているところがすごくすきです。
その中心には安芸くんがいて、まあ、向上心というか動機としては、不純といえば不純なんですが(笑)
 
会話文が多くてさくさく読みやすいので、続きもどんどん読んでいきたいです。
 
 
 
 
 
冴えない彼女の育てかた』シリーズの感想はこちら。

「ゆうべによんだ。」は、Amazon.co.jpを宣伝し、商品にリンクをすることによって、サイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定された、

アフィリエイト宣伝プログラムである「Amazonアソシエイト・プログラムの参加者」です。