ゆうべによんだ。

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『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。Ⅱ -Time to Playー〈下〉』

『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を締められている。Ⅱ -Time to Playー〈下〉』  時雨沢恵一

 

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (2) ―Time to Play― (下) (電撃文庫)

 

※極力ネタバレは避けていますが、新鮮な気分で読みたい方、未読の方はご注意ください。
 
 
前作に引き続き2巻目読み終わりましたー!
私的にはこの小説、大満足です。
お話の雰囲気が好みなだけでなく、小説家のお仕事についてもいろいろ書いてあるので、おもしろい、というのもなんか言葉足らずな気がしてしまって。
 
 
 
《上巻についてはこちら》
 
 
 
 
今回はお金の話中心でした。
印税生活って何かと憧れの対象にされがちですが、収入が単純に部数×定価の10%って考えると相当売れっ子にならないと自由に生活出来ない、というのが私の印象です。
 
 
作品を生み出すにしても、私の中では小説を書くということは作家さんの人生や感情を切り売りしているようなものだと思っているので、不労所得と思われがちだけれども、そう考えると収入としては少し頼りないものなのかな、とか。
 
筆の早さは人それぞれなので、一概に言い切ることは出来ないのかもしれないですけどね(笑)
 
 
 
 
税金ももちろんそこから引かれるのですが、節税対策って言葉、私にとって耳慣れない言葉だったので、いろんな工夫してるんだな、とちょっぴり知らない世界を覗くことができて新鮮でした。
 
 
 
 
 
それからメインのお話の方!
下巻にしてようやく首を絞められている理由が明かされるのですが、この作品読む際は是非上下巻合わせて一気に読んで欲しいです。
こう、上巻であえてぼかされてた部分などが下巻ですべてすっきりします。
それから、上巻で独立していると思っていた出来事が下巻と繋がって線になる部分もあるので。
 
 
 
 
そんな感じで首絞めの後、主人公くんと似鳥さんの間に沈んだ空気が流れてしまうのですが、その後の主人公くんの行動がすごくいい。
なんていうか、作家としての主人公くんが似鳥さんのためだけに出来ること、っていう感じがすごく憎い、やる時はやるじゃん!
 
 
 
 
まあ、そのせいで、というかクラスメイトに主人公くんが作家であることがバレてしまいそうになるのですが、その事については次巻で描かれていくのかな?
 
 
 
キャラクターの性格とデザインもぴったりで、私にとってこの先続いていくのがすごく楽しみな作品です。
なんていうか、話の展開が気になるというよりか、主人公くんと似鳥さんのやり取りを見続けたい、みたいな楽しみ。
 
 
いや、もちろん話の展開も十分気になりますが、その上で、です。