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ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

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ごはんとゆうれい。

感想 椹野道流 角川文庫
『最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵』  椹野道流
 

最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 (角川文庫)

 
 
前回の『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』と一緒に書店で見かけて手にした作品。
 
 

細田守監督の映画『サマーウォーズ』に出てくることばを借りるとするならば、

1番いけないのは、おなかが空いていることと、ひとりでいることだから。

みたいな雰囲気がとてもすきで、ごはん小説(という確固たるジャンルはないけれど)には弱いのです。

 

 

とあるイケメン俳優が大手事務所の女優の介抱をした際に、ゴシップ記者にその場面を押さえられ、根も葉もない噂を立てられて芸能界を追われてしまう。

 

実家で腰を落ち着けようとするも噂はすっかり広まっており、家族相手にもどこか居心地が悪く、本当のことを家族に話すこともないまま実家も飛び出してしまう。

 

そんなどこにも居場所がない主人公は、ひょんなことから夕飯時から始発まで深夜営業をしている少し変わったごはん屋さんにお世話になることになる。

 

 

 

 

……と、ここまでは、ふむふむと私自身も読み進めていたのですが。

そのごはん屋さんの営業時間には幽霊が居着いていることや(基本的に主人公とお店の店主さんにしか見えない)、

主人公が夜道で「とあるもの」を拾ってしまったばかりに、目も鼻も口もないのにも関わらず回りくどい古風な口調で話をする「とあるもの」にすっかり懐かれてしまう(ちなみに夜には人の姿にも変化可能というハイスペック)

など、人ならざるものたちが登場し始めた時には、予想していなかっただけに思わずなんだこれ!  と心中にやにや。

 

 

 

物語前半で主人公が打ちのめされた分、中盤からはしっとりじんわりあたたかいというよりか、明るいコミカルな雰囲気。

 

それでもメディアを通さずに初めて他人と直接的に関わりを持ち、自分の居場所を見出していく主人公と居着いた幽霊との最後の場面のやりとりは、ふんわりやさしくて。

 

 

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