河野裕
『昨日星を探した言い訳』 河野裕 あらすじ 全寮制の中高一貫校・制道院学園に進学した坂口孝文は、中等部2年への進級の際、生まれつき緑色の目を持ち、映画監督の清寺時生を養父にもつ茅森良子と出会う。 「将来の目標は、総理大臣になることです」 中学生…
『きみの世界に、青が鳴る』 河野裕 『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズ最終作。 読み終えた今はただひたすらに、とうとう終わってしまった、という思いが強い。自分の目で物語の結末を見届ける決意がなかなか固まらず、実際に読み始めるまでに随…
『いなくなれ、群青』をもう一度 4月末に発売予定、階段島シリーズ最終巻『きみの世界に、青が鳴る』を手に取る前に、シリーズ作品をもう一度読み返しておこうと思い立って。 思ったことを書き残しておこうと思って。 『いなくなれ、群青』から『夜空の呪い…
『夜空の呪いに色はない』 河野裕 『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズ5作目。 階段島の在り方、魔法の在り方を巡って、階段島に居合わせた登場人物たちが、それぞれの理想をかかげ、傷つき、それでも前に進み続けるための物語。 七草くんをはじ…
『ウォーター&ビスケットのテーマ1』 河野裕 河端ジュン一 『サクラダリセット』シリーズと同じく、スニーカー文庫! イラストは椎名優さん! 能力もの! ということで、発売前から楽しみにしていた作品。 これまたシリーズ作品として、スケールの大きい物…
『少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ、最終巻。 前回、能力の存在をすっかり忘れさせられてしまった咲良田の住民。 その中で唯一記憶がある浅井ケイは未来のために、どのような行動を起こすのか。 こ…
『少年と少女と、 サクラダリセット6』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ6作目。 シリーズ作品も残すところあと7巻を残すのみ、というところまで来るといよいよ大詰め、という気がしてきます。 今回の物語は最後の締めを迎えるための準備のようなお…
『最良の嘘の最後のひと言』 河野裕 よもや河野裕さんの作品が創元社推理文庫から刊行されるなんて夢にも思っていなくて、第一報を目にした時にはとてもわくわくしました。 物語の内容はコンゲーム――登場人物たちが騙し合うミステリ。 私の中で河野さんの文…
『片手の楽園 サクラダリセット5』 河野裕 ようやく物語の終わりに向けて主要な人物が出揃ってきたような気がします。 これまでのお話や他の河野裕さんの作品についての感想はこちら↓ 河野裕 カテゴリーの記事一覧 - ゆうべによんだ。 つい先日、アニメ『サ…
『さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ4作目。 全7作品刊行予定のちょうど真ん中にあたる今作は短編集でした。 アニメ化、実写映画化の情報も次々と公開されてきて、ひときわ思い入れのある作品だ…
『機械仕掛けの選択 サクラダリセット3』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ3作目。 これまでのお話や他の河野裕さんの作品についての感想はこちら↓ 河野裕 カテゴリーの記事一覧 - ゆうべによんだ。 3作目までのサクラダリセットシリーズのお話を踏…
『魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2』 河野裕 新装版サクラダリセットシリーズ、2作品目。 今さらなのですが、奇しくも表紙イラストを担当されている方が『青の数学』シリーズと同じとろっちさんだったのですね。 青の数学 (新潮文庫nex)…
『凶器は壊れた黒の叫び』 河野裕 『いなくなれ、群青』から始まる階段島シリーズ4作目。 刊行前に『凶器は壊れた黒の叫び』というタイトルや書影が発表された際に、「凶器」や「壊れた」という言葉や、装幀イラストの堀さんの表情から、もしかしたら傷つく…
『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1』 河野裕 大好きなシリーズ作品が角川文庫にて装いを新たに刊行されるということで。 既にスニーカー文庫から出ているサクラダリセットシリーズを読んでいるのですが、もう一度お話を通してお気に入りの言葉をひ…
『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』 河野裕 『いなくなれ、群青』 『その白さえ嘘だとしても』 に引き続き、階段島シリーズ第3弾。 舞台は階段島を一旦離れて、現実世界を生きる七草くんと真辺さんのお話でした。 何故、七草くんと真辺さんは自分を捨てたのか。 そ…
『つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先』 河野裕 「つれづれ北野坂探偵舎」シリーズ、5作品目。帯によれば、次でシリーズ完結、ということで、始まればいつか終わるものではあるけれど、少し寂しい。今回はユキが幽霊の世界に迷い込むところから始…
『その白さえ嘘だとしても』 河野裕 階段島シリーズ2作目。 『いなくなれ、群青』の続編。 河野裕『いなくなれ、群青』『その白さえ嘘だとして も』PV|新潮文庫nex - YouTube 続編が発売されるのをとても心待ちにしていました。 今回の階段島はクリスマス。…
『つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業』 河野裕 ネタバレを含みます。 未読の方はご注意ください。 北野坂探偵舎シリーズ4作目。 雨坂さんの小説を書き始める前の話、佐々波さんがちゃんと編集者をしていた頃の話です。 シリーズ通しての流れから…
『つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション』 河野裕 (以下、シリーズ読んでいないと分りづらい内容になっています。あしからず。) シリーズ三作目! もうひたすらに綺麗な言葉や結末を求めて読んでいるみたいなところがあるのですが、やっぱり雰囲気…
『つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語』 河野裕 『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』の続編になります。 shiyunn.hatenablog.com 前回と同様、小説家の雨坂と元編集者である佐々波の元に、小暮井ユキを介して幽霊にまつわる依頼が持…
『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』 河野裕 正直に言うとこのシリーズに手を出すかどうかかなり前から迷っていました。 河野裕作品の『いなくなれ、群青』、サクラダリセットシリーズの澄んだ感じや単純に好きや嫌いでは割り切れない他人に対…
今回は新潮文庫nexから出ている、『いなくなれ、群青』。 個人的には、ここ最近のアタリ本。 アタリ本なんて表現じゃ足りなくて、自分のお小遣いで何冊か買い揃えて、友達に「これ絶対に読んで! そして感想を聞かせて!」と手渡して配りたいくらい。 舞台は…