ゆうべによんだ。

だれかに読んだ本のことをきいてもらいたくて。

題名も装丁も分からないのに、手に取りたくなるずるい本たち。

一時期、タイトルも内容も分からない状態で店頭に並ぶ「文庫X」が話題になった。 hon-hikidashi.jp もちろん私も「文庫X」はちゃっかり手に取ったし、書店でこういった本に関する限りなく情報を隠された覆面本、あるいはシークレットブックを見かける度に、…

『お隣さんは小さな魔法使い』

『お隣さんは小さな魔法使い』 有間カオル 有間カオルさんが描く魔法使いの物語ということと、西島大介さんのキュートな表紙イラストに、半ば反射的に手に取った作品。 ひとまず、有間カオルさんの『魔法使いのハーブティー』みたいな優しい雰囲気の物語がす…

『双子喫茶と悪魔の料理書』

『双子喫茶と悪魔の料理書』 望月唯一 「悪魔の料理書」という響きに「アピキウスだ!!」と思って、つい。 (アピシウス - Wikipedia) そもそもアピキウスの名を知ったのは「新世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士」というゲーム。 新・世界樹の迷宮2 ファ…

『パドルの子』

『パドルの子』 虻川枕 ポプラ社小説新人賞受賞作。 ファンタジックな雰囲気漂う瑞々しい青春小説。 水たまりに潜って世界を少しずつ変えてしまうという設定に惹かれに惹かれて発売前から気になっていた作品。 昔からそれこそまさに「水たまりに潜る」みたい…

『僕は小説が書けない』

『僕は小説が書けない』 中村航 中田永一 中村航さんの作品も中田永一さんの作品もどちらもすきで、単行本として刊行された当初も読んだのですが、文庫本として改めて書店に並んでいるのを見たらまた読み返したくなってしまって。 これまた私の大好きなビブ…

『少年たちは花火を横から見たかった』

『少年たちは花火を横から見たかった』 岩井俊二 24年前にテレビドラマとして作られ、今夏アニメ映画として放映予定の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。 もしもこうだったら、という願いが叶えられるというちょっとしたSF要素のある作品です…

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 原作:岩井俊二 著:大根仁 今から24年前にテレビドラマとして作られた作品が再びアニメ映画作品としてリメイクされることになり、そのノベライズとして刊行されたもの。 テレビドラマ版が存在していたことを…

『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』

『やはり雨は嘘をつかない こうもり先輩と雨女』 皆藤黒助 私にとっては『ようするに、怪異ではない。』、通称よう怪シリーズでお馴染みの皆藤黒助さんの作品。 ようするに、怪異ではない。 <よう怪>シリーズ (角川文庫) 作者: 皆藤黒助 出版社/メーカー: KA…

『新訳 メアリと魔女の花』

『新訳 メアリと魔女の花』 メアリー・スチュアート 訳;越前敏弥・中田有紀 今夏に映画化される「メアリと魔女の花」の原作小説、新訳版。 www.maryflower.jp 予告PVを何度か見たのですが、魔法を描いているというところはもちろんのところ、魔女の花が「夜…

2017年上半期に読んだ、特別お気に入りな小説7選+α

ただただ私がたくさんの素敵な小説に巡り合うことができた縁をひたすらにありがたるだけの記事。 特にこの半年はエンタメとして「面白い!!」という作品よりも、ざくざくと私の感情を揺さぶるような作品にたくさん出会えた印象です。 以下、発売時期は問わ…

『あやかし夫婦は青春を謳歌する。』

『あやかし夫婦は青春を謳歌する。』 友麻碧 浅草鬼嫁日記シリーズ2作目。 前回の感想はこちら。 shiyunn.hatenablog.com 前回ですっかり手鞠河童の気の抜けるようなゆるゆるとした可愛さにすっかりと虜になってしまった私ですが、今回のあとがきで作者の友…

『君と四度目の学園祭』

『君と四度目の学園祭』 天音マサキ 時間もの×青春というだけで手に取っちゃうやつ。ジャンル買い。 こればっかりは本当にどうしようもなくて、せつなさ至上主義者の私にとって、時間ものと青春ものあるいは恋愛ものという組み合わせはこの上なく好物なので…